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cvs log メッセージから ChangeLog ファイルを作る (cvs2cl)


  1. はじめに
  2. cvs2cl のインストール
  3. 使い方
  4. オプション
  5. 参考文献

はじめに

ChangeLog ファイルとは, ソースコードの変更履歴を記録するためのファイルである. cvs2cl は, Changelog ファイルを cvs log メッセージから自動的に作成してくれる ソフトウェアである.

cvs2cl によって出力された ChangeLog ファイルは過去の cvs log のメッセー ジ全てを含むため, 大雑把な改変の概要ではなく, 過去の改変の詳細を知るこ とができる. そのため主に利用者よりも開発者のためのファイルといえる.

cvs2cl のインストール

cvs2cl は perl で書かれたスクリプトである. ソースは <URL:http://www.red-bean.com/cvs2cl/> よりダウンロードできる. Debian GNU/Linux 3.1 (sarge) を使う環境では,

# apt-get install cvs2cl

でインストールできる. cvs2cl のマニュアルは

# perldoc cvs2cl.pl
# man cvs2cl

とすると出力される. (Debian GNU/Linux ではどちらも同じマニュアルが表示 される).

使い方

レポジトリからチェックアウトしたソースツリーのトップディレクトリにおいて

$ cvs2cl

と実行してみると, カレントディレクトリに Changlog ファイルが作成される.

オプション

-h, -help, --help, -?
短いヘルプメッセージを出力し, プログラムを終了する.
--version
バージョンナンバーを出力し, プログラムを終了する.
-r, -revisions
出力する内容に個々のファイルのリビジョンナンバーを含める.
-b, --branches
可能であればブランチの名前も含める.
-t, --tags
タグ名 (symbolic names) も出力に含める
--fsf

ログ情報を FSF ChangeLog スタイルで出力する. くわしいことはよく分からんけど, FSF ChangeLog スタイルにすると, コミットされたファイル名に関するログメッセージが, 改行されて 出力されているようだ. --fsf を付けないと, ログメッセージはファイル名 のすぐ後ろに出力される.

つまりこのオプションをつけ, 且つログメッセージ自体を RD のリスト形式 (項目の頭に "*" をつける) で書くと, ChangeLog も RD 形式っぽくなる.

-w, --day-of-week
曜日を出力に含める.
--header FILE
FILE を ChangeLog のヘッダとする. ("-" とすれば標準入力がヘッダとなる).

参考文献


Last Updated: 2006/06/26 (森川靖大), Since: 2006/06/20 (小高正嗣)