# 表題 netcdf-ruby の deb パッケージ作成の手引 # # 履歴 2004/03/12 小高正嗣 # 2004/08/12 小高正嗣: sarge 版へ書き換え # 2005/03/10 小高正嗣: ruby-netcdf-0.6.2 # 2007/06/15 佐々木洋平: etch 版. netcdf-ruby へ改名 ■ この文書について この文書は netcdf-ruby (netCDF ruby インターフェース) debian パッケー ジ作成の手引である. ■ ソースダウンロード先 http://www.gfd-dennou.org/arch/ruby/products/ruby-netcdf/ruby-netcdf-0.6.2.tar.gz ■ インストール先ディレクトリ /usr/lib/ruby 以下にインストールする. デフォルトでは /usr/local 以下 にインストールされてしまうので注意すること. ■ 環境変数の設定 パッケージ情報に引用される環境変数 EMAIL と DEBFULLNAE を設定する. $ export EMAIL=your_account(at)gfd-dennou.org $ export DEBFULLNAE="Youhei SASAKI" ■ 事前インストールパッケージ 事前に以下のパッケージが実行環境にインストールされているか確認する. cdbs debhelper netcdfg-dev build-essential ruby-pkg-tools libnarray-ruby 尚 OPenDAP/DODS をサポートするためには libdap libnc-dap が必要である(現時点ではサポートしていない ■ deb パッケージ化: 初めての場合 1) ソースをダウンロードして展開後, ソースのディレクトリ名を <パッケージ名> - <バージョン名> に変更する. 名前に使える文字列は "a-z0-9","+","-" である. 大文字は 使えないことに注意. 今回の場合ソースツリー名が ruby-netcdf-0.6.2 となっているので, netcdf-ruby-0.6.2 とし利用する. 2) パッケージ情報の作成 次にパッケージ情報の雛型を作成する. $ dh_make -s -b これにより, ソースアーカイブトップディレクトリに debian ディレクトリ が作成される. 編集するファイルは以下の通り ・control パッケージ名などのパッケージ情報を記載する. セクションを指定. Section: math 依存関係は以下のように記述する. Build-Depends:cdbs, debhelper (>= 5), netcdfg-dev, \ build-essential, ruby-pkg-tools, libnarray-ruby Build-Conflicts: libdap, libnc-dap Depends: ${shlibs:Depends} Recommneds: netcdf-bin 依存パッケージのバージョン名パッケージ作成環境にあわせて適宜変更 する. ・copyright ライセンス規定を記述する. 詳細は実ファイルを参照. ・changelog パッケージの更新履歴を記述する. これも詳細は実ファイルを参照. ・docs パッケージに含めるドキュメントファイルを記述する. ここでは ソース直下の以下のファイルとディレクトリ名を記述する ChangeLog INSTALL ToDo demo doc test LICENCE.txt ・rules cdbs と ruby-pkg-tools を用いる. 詳細は実ファイル参照. 4) パッケージ化 ソース直下のディレクトリにて $ dpkg-buildpackage -rfakeroot を実行する. その結果, 一つ上のディレクトリに netcdf-ruby_0.6.2-X.diff.gz netcdf-ruby_0.6.2-X.dsc netcdf-ruby_0.6.2-X_i386.changes netcdf-ruby_0.6.2-X_i386.deb netcdf-ruby_0.6.2.orig.tar.gz が作成される. ■ deb パッケージ化: 再パッケージ化する場合 既に作成したパッケージに不具合があり, 再パッケージ化する場合, netcdf-ruby_0.6.2-X.diff.gz netcdf-ruby_0.6.2-X.dsc netcdf-ruby_0.6.2.orig.tar.gz をダウンロードして $ dpkg-source -x netcdf-ruby_0.6.2-X.dsc を実行する. これにより, debian ディレクトリを含むソースツリーが復元 できる. ソース直下に移動後, $ dch -i を行う. これによりエディタが changelog ファイルを時動的に読み込んで 起動する. 記載されるパッケージ番号も時動的に 1 つ繰り上がる. あとは新規パッケージと同様の手順でパッケージ化する. ■ deb パッケージ化: ソースが更新された場合. ソースが更新された場合(ここでは netcdf-ruby-0.7.0 がリリースされたとする), 古いソースディレクトリにて $ uupdate -u netcdf-ruby-0.7.0.tar.gz を実行する. これにより, 時動的にソースが更新される. 1 つ上のディレ クトリに新しいソースツリーが展開されているのでそちらへ移動し, あと は新規パッケージと同様の手順でパッケージ化する.