地球流体電脳倶楽部版 AGCM5 on Windows 95 の手軽な使い方
1999年7月11日
豊田英司
TOYODA EIZI
本文書はこのたびバイナリ配布を試験的に開始しました
地球流体電脳倶楽部版 AGCM5 on Windows 95 の
手軽な使い方を解説するものです。
技術的詳細についてはふれていません。
もくじ
DCL とは地球流体電脳ライブラリのことで、
主に FORTRAN 77 で書かれたグラフィックス・数値計算・システム関係など
いろいろなルーチンを集めたライブラリです。
AGCM5 本体 (ソルバー部分) 単独で動作させるためには
DCL をインストールする必要はありませんが、
解析・可視化ツール gtool3/sample を使うためには
DCL on Windows のグラフィックサポートプログラム (DENWIN.EXE)
などが必要となります。
- 本式のインストール
-
DCL on Windows のページ を参照してください。
圧縮アーカイバ LHA とファイル移動に関する知識、ならびに
AUTOEXEC.BAT の書き換えが必要になるでしょう。
- 略式のインストール
- そのようなことはできないあなたのために、
最低最悪必要なファイル群だけをインストールするバイナリ自動展開パッケージ
を用意しました。細心の注意をはらって作成したつもりではありますが、
もちろん無保証ですから念のため。
なお本インストーラは C: ドライブが書き込みできる
ハードディスクでない場合うまく動きません。
- DCLBIN.EXE をダウンロードする。
具体的には Internet Explorer などで
左記リンクをクリックする。
- Internet Explorer の場合は DCLBIN.EXE を直接実行するか
ディスクに保存するか聞かれるであろう。
保存場所が特にない場合は「デスクトップ」に保存する。
あるいはセキュリティに関するさらなる警告が表示されるかもしれない。
作業を続行するにはこの警告を無視する必要があるが、
プログラムは無保証なので覚悟の上望まれたい。
- DCLBIN.EXE を保存した場合は Dclbin と書かれた
プログラムアイコンをさがしだして
ダブルクリックして実行する。
- DCLBIN.EXE が起動されるとコンソールウィンドウ (DOS 窓) が開き
なにやらメッセージが表示されて終了するはずである。
ここで Dclbin フォルダと多数の作業ファイルが作成される。
すぐにタイトルバーが「完了」となるならば ALT+F4 で
この DOS 窓を消してしまってよい。
- デスクトップに Dclbin という名前のフォルダが発生しているはずである。
(ひょっとすると他の所かもしれない。
万一見つからなければ
[スタート]-[検索(F)]-[ファイルやフォルダ(F)]
から探してほしい)
これを開くと Install (Install.bat と表示されるかもしれない)
というプログラムが存在しているはずであるが、
これをダブルクリックしてさらに実行する。
- インストーラは作業ファイルを規定の位置
C:\WINDOWS\DENWIN.EXE および
C:\DENNOU\DBASE\... に移動しようとする。
また C:\AUTOEXEC.BAT に数行を追加しようとする。
(DCL on Windows がインストールされていれば作業は行われない。
不要だからである。
Digital Visual Fortran がインストールされていれば
作業は行われない。
まっとうにインストールしなければもったいないからである。)
- 作業が終了すると Dclbin フォルダの作業ファイルは自動的に消滅し、
DOS 窓を消せば作業完了。
- C:\AUTOEXEC.BAT に書き込まれた環境変数設定を有効にするには
コンピュータを再起動しなくてはならない。
- DCLBIN.EXE を保存している場合、
消すかどうかはあなたの判断にまかされる。
- アンインストーラはない。気に入らなければファイルを消し、
AUTOEXEC.BAT の最後に追加された3行を除去する。
なお環境変数と諸ファイルの置き場の対応関係は以下の通り:
- PATH
- DENWIN.EXE のある場所を指示している必要がある.
このほかにもフルインストールすれば DENWIN.EXE と同じ所に
DEC Digital Visual Fortran 関係のバッチが各種置かれる。
(最小インストーラは DENWIN.EXE を最初から PATH の指示している
C:\WINDOWS に置くので PATH を変更しない。
また各種バッチはインストールしない)
- DLIB
- ライブラリ dcl.lib の置き場は %DLIB%\STD および %DLIB%\DBG であり、
現在使用すべきものは %DLIB%\%DMODE% にある。
(最小インストーラは dcl.lib をインストールしないので
本環境変数をセットしない)
- DMODE
- 値は STD または DBG である。
(最小インストーラは dcl.lib をインストールしないので
本環境変数をセットしない)
- GL:DSPATH
- カラーマップや地図などのグラフィックス関連のデータが
置かれている場所を示す。
(最小インストーラは本環境変数を C:\DENNOU\DBASE\ にセットする)
- ECHO
- ON または OFF (デフォルト) の文字列。
各種バッチが呼び出す。
(最小インストーラはバッチをインストールしないので
本環境変数をセットしない)
gtool3/sample は格子点データ解析・可視化ツール群であり、
格子点データ操作ライブラリ gtool3/lib や
格子点データフォーマット gtool3 形式とならんで
格子点データライブラリ gtool3 を構成します。
御託はさておき絵をみるためには今の所 gtool3/sampleが必要で
それには DCL on Windows をインストールしなければなりません。
DCL と同様インストーラつきバイナリ自動展開パッケージを作成したわけですが、
コマンドが多いので
を用意しました。
- 上記インストーラをダウンロードし、実行する。
gt3all または gt3mini というフォルダが発生する。
- そのフォルダの中に Install (または Install.bat) というアイコンを
見出したらそれをダブルクリックして再実行する。
AGCM5 もバイナリ自動展開パッケージを用意しました。
現在の所物理過程をコンパイル時で未決定にしておくよう努力していますが、
まだ一通りのモデル設定しか扱えません。
- gcmbin.exe をダウンロードし、実行する。
gcmbin というフォルダが発生する。
- gcmbin フォルダの中に Play というバッチを見出したらそれを
さらに実行する。
とりあえずはメッセージを見ていればわかるとおもいます。
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