SHASTA の輸送過程は以下のように与えられる. (Fig.1参照).
時刻 のときそれぞれ格子点上で密度は , 速度は とする. 格子間隔は , 時間間隔は とする. 台形の面積を一定に保つので, その高さは底辺の長さに半 比例して与えられる. よって時刻 の台形の高さ (Fig.1(b))はそれぞれ,
と与えられる. は が正のとき及び
の場合に常に正の値をとる. 以下ではこの条件が満たされるものとして 手続きを進める.
Fig.1(c)A の面積は
B の面積は
と与えられる. 格子に割り付けられる面積はFig.1(c)B と からの寄与
である. ただし,
である. 割り付けられた面積を格子間隔で割って時刻 の 格子点での密度 を得る.
以上をまとめると,
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となる. 速度一定の場合は として,
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となる. これは中心差分で表現した移流に拡散が加わった形になっていて, 速度に依存しない拡散を除けば 2 段の Lax-Wendroff スキームと同じである 1.