ULPACK は対数座標軸をプロットするためのサブルーチンパッケージである. したがって, 変換関数番号としてはITR1〜4(直角直線座標系)の 正規化変換に対してのみ使用できる. それ以外の変換関数番号を指定しても動作は保証されない.
このパッケージは直交座標軸をプロットするサブルーチンパッケージ
UXPACK/UYPACK/UZPACK (第3章参照)に
もとづいて書かれている.
またUSPACK (第7章参照)における対数座標軸の作画は,
このパッケージを用いておこなわれている.
このパッケージでは, 作画ルーチンで与える引数や
内部変数を変更することによって,
いろいろなタイプの対数座標軸を描くことができる.
まず, 作画ルーチン(ULXLOG/ULYLOG)で与える引数によって,
1桁の範囲に何個のラベルを描くかが指定できる.
また, ULpGET/ULpSETが管理する
内部変数を変更することによって座標軸に描くラベルの書式を
変更することができる.
以下の説明であらわれる引数 CSIDE は,
座標軸の構成要素を描く場所を指定するパラメーターで,
X軸については 'B', 'T', 'U' が指定できる;
Y軸については 'L', 'R', 'U' が指定できる
(くわしくは3.2節参照).