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DCL:MATH1:概要
1.1 はじめに
MATH1 (数学処理下位パッケージ)は,
地球流体電脳ライブラリ群のなかでも,
もっとも基本的なサブルーチンおよび関数を集めたパッケージである.
MATH1 は, いくつかのサブパッケージからなる.
- SYSLIB : 内部変数管理, メッセージ出力.
- OSLIB : システム依存ルーチン.
- FNCLIB : 基本関数(最大整数, 剰余など).
- SUBLIB : 基本サブルーチン(自然数列の生成など).
- CHRLIB : 文字列の左・右詰め, 反転, 空白処理.
- XFCLIB : 文字列の数値化.
- LRLLIB : 実数値の比較.
- BLKLIB : 実数値と順序列.
- GNMLIB : きりのよい打ち切り数.
- INTLIB : 実数に近い整数.
- INDXLIB : 配列要素の検索.
- IFALIB : 整数の欠損値処理付最大最小など.
- RFALIB : 実数の欠損値処理付最大最小など.
- RFBLIB : 実数列の内積,共分散,相関係数.
- VIALIB : 1つの整数型配列への作用素.
- VIBLIB : 2つの整数型配列への作用素.
- VRALIB : 1つの実数型配列への作用素.
- VRBLIB : 2つの実数型配列への作用素.
- CTRLIB : 座標変換/回転.
- MAPLIB : 地図投影変換.
これらの中の多くのサブパッケージでは,
「欠損値の処理」や「実数の誤差を考慮した大小関係の判定」
ができるようになっている.
なお, これらのサブパッケージの中でソースレベルでの機種依存性が
あるのは OSLIB のみである.
( SYSLIB はシステムに依存する定数を管理している. )
以下本章では, MATH1 の特色である内部変数管理, 欠損値処理,
並びに, 誤差を含めた判断について若干の解説をおこない, さらに, そのよ
うなパッケージのよってきたる FORTRAN 77 の構造について説明を行なう
ことにする.