2011/04/12 の dcmodel ネットミーティングのメモ書き

参加者

  • 北大
    • 石渡 正樹, 杉山 耕一郎, 山下 達也, 荻原 弘尭, 川畑 拓也
  • 神戸大
    • 高橋 芳幸, 納多 哲史, 黒田 美紀
  • 九大
    • 中島 健介

次回日程

  • 日時
    • 2010/04/26(火) 14:00-18:00
  • 場所
    • 神戸大 : 自然科学 3 号館 508
    • 神戸大 : 自然科学 4 号館 809
    • 北大 : 理学部 8 号館コスモスタジオ
    • 九大 : 理学部 3 号館 3605

Ishiwatari et al. (2002) の再現計算 (納多)

  • 東西一様日射分布の太陽定数増大実験をしている
    • C_p を設定し直して計算中
    • 現段階では, 平衡状態に至っているかわからない
    • 2000 日走らせるには 2 - 4 週間かかる
      • 分解能: T21L48
      • 時間刻みを 0.5 分にしている

deepconv 再構築 (杉山)

現状報告

  • メインプログラム
    • 初期化は後ろにまわした
    • 物理過程の切替
      • select case を使って, character で指定している
        • dcpam は integer で区別している (高橋)
        • character で指定すると, 文字列を一文字でも間違えると skip されてしまう
        • デフォルトを設定すればよいのではないか (中島)
        • デフォルトにしておいて, 例外的なものだけ case で区別するのはどうか (高橋)
        • namelist に書くときに, 整数で書くとわかりにくい (高橋)
        • ID を使って実装する
          • dcpam とそろうが, 変数名のフォーマットをそろえる
  • namelist での変数指定
    • dcpam の現状
      • ture / false を使っている
      • 最後に重複がないかを確認している
        • 分岐が増えると面倒 (高橋)
        • 文字列を使って指定するように変更する (高橋)
        • コメントアウトで説明を書いておく (中島)
  • フラックスの単位は K/s である
    • W を使った方が分かりやすいのではないか (高橋)
    • コメントを書いて誤解がないようにする
  • 入出力は gtool5 の HistoryAutoCreate を使うように変更した
    • namelist も gtool5 の機能を使うように変更した
    • HistoryAutoCreate の感想
      • 以前の deepconv では積算ルーチンが人によって肥大化していたが解消された
  • 初期値作成ルーチン
    • メインプログラムと分けている
    • namelist で指定された初期値を用意するように整理中
    • 条件によってルーチンを分けても構わないのではないか (石渡)
      • dcpam は一つにまとまっている (高橋)
      • select case で分けるのがよいのではないか (高橋)
    • 今後, 外から基本場の構造を取り込むようにする必要があるかもしれない (中島)
      • ファイルはどのようにするか
        • 高度, 気圧, 温度, 湿度等が書かれた netCDF ファイルにしてはどうか (中島)
  • 3 次元と 2 次元の変更
    • y 方向の配列が 1 ならば 2 次元になるようにした
      • 境界条件や微分・平均モジュールで分岐
      • 2 次元版なら 5 分で計算できたものが, 7 分かかった
        • if 文や初期化が原因かもしれない
      • 実際に計算する領域で計算してみて, 計算時間がどのくらいになるかを確認してみてはどうか (中島)
      • 他の案
        • main ルーチンに分岐を入れる
          • ソースコードがごちゃごちゃになりそう

今後の課題

  • dcpam とそろっていないところをそろえる
    • 初期化
      • メインプログラムと分ける
      • namelist にすべてを use 文で取りこむのもよくない
    • サブルーチンの分け方

dcpam に関する近況報告 (高橋)

  • 最近の更新
    • 放射関連ファイル名・モジュール・サブルーチン名の変更
      • 具体例
        • radiation_* を rad* に変更
        • Radiation* を Rad* に変更
      • 一部のサブルーチン名が 31文字を越えたための対処
    • 計算初期の安定のために発散減衰を導入
      • 地形の起伏のある条件で, 地表面気圧一様な初期値を用いて計算を行った場合に発散する問題があったため
      • NCAR Community Atmosphere Model に倣った
      • 初期のバランスしてない場 (特に地形の起伏のある場) でも安定して積分できる
        • これまでは初期の時間刻みを小さくしていた
        • 発散を減衰させてもいい根拠はない
      • デフォルトではこの発散減衰は行わない設定になっている. namelist で指定した場合にのみ効果がある
    • チュートリアルの整理
      • 図を追加
      • 描画方法を GPhys を使ったものに変更
      • ただし, すべてがそろったわけではない
      • また最新版は表に出していない