2011/09/01 の dcmodel ネットミーティングのメモ書き

参加者

  • 北大
    • 石渡 正樹, 杉山 耕一郎, 山下達也
  • 神戸大
    • 高橋 芳幸, 納多 哲史, 井谷 優花, 黒田 美紀, 河合佑太
  • 九大
    • 中島 健介

次回日程

  • 日時
    • 2010/09/06 (火) 14:00-18:00
      • 中止になりました. 次回は 2010/09/13 (火) 14:00-18:00 です (09/07 追記)
  • 場所
    • 神戸大 : 自然科学 3 号館 508
    • 神戸大 : ポートアイランド 3 階サロン   
    • 北大 : 理学部 8 号館コスモスタジオ
    • 九大 : 理学部 3 号館 3605

ドキュメント整備 (石渡)

dcpam, deepconv のドキュメントセット

  • 階層構造の改定案

    doc/
     basic_equations: 基礎方程式の数理ドキュメント, 離散化ドキュメント (Tex)
     code_descripstion: コード解説 (Tex)
     code_regerence: コードリファレンス (rd, html)
     gokuraku: 初心者向けチュートリアル (rd, html)
     rakuraku: 初心者向けドキュメント (Tex)
    • 変更点
      • tutorial のディレクトリをなくして, gokuraku と rakuraku を置く階層を一つ上げる
  • コメント
    • basic_equations について
      • 書くべき内容: 運動方程式, 温度の式, 連続の式, パラメタリゼーション等の解説
      • 基礎方程式のイメージは人によって異なるため, 他の名前を考えたほうがよいのではないか (高橋(芳))
        • NCAR のモデルでは Scientific description である
          • その Appendix に物理定数が書かれている
        • 案があれば石渡まで連絡ください
    • derivation について
      • 名前を変えたい (石渡)
        • "Appendix" はいまいち
        • 案があれば石渡まで連絡ください
      • 格納する対象を整理したい (石渡)
        • 現状
          • 基礎方程式の導出に関する文書を格納している
        • 改定案
          • basic_equations のにある spectral もこちらへ移動する
            • コードの出所, まつわる式の文書と, それらの捕捉説明を分けたい
            • basic_equations の付録が長すぎる気がする
            • 含める文書の例
              • 教科書に載っているレベルの内容を書いた文書
              • 酒井先生の実験集における"うんちく集"にあたるもの
            • 実際の切り分けは時と場合による
              • 悩んだ場合には basic_equations に含める
          • 各種のパラメタリゼーションに関する参考資料などを作成するのであれば, こちらに入れる
    • rakuraku と gokuraku の作成方法はなぜ違うのか? (高橋(芳))
      • 現状
        • rakuraku は Tex, gokuraku は html で作成している
      • 今後の方針
        • gokuraku の内容は今のままでよいので, ひとまず html のまま置いておく
          • 将来的には Tex 化する
        • rakuraku は Tex で作成する

らくらく dcpam

  • 最終形態の案 (石渡)
    • 個別のリクエストに応じて必要なことを述べる

      第 1 章 この文書について
      第 2 章 計算設定の変更: namelist ファイルの設定
      
          2.1 解像度を変更するには
          2.2 積分期間を変更するには
          2.3 物理定数・惑星に関する定数を変更するには
          2.4 出力設定を変更するには
          2.5 リスタート計算を行うには
          2.6 地球的設定・火星的設定・木星的設定で計算を行うには
          2.7 namelist 変数のリスト
      
      第 3 章 初期値ファイルなどを変更するには
      第 4 章 出力する変数を増やすには
      第 5 章 モジュールを追加するには
      第 6 章 鉛直 1 次元計算をするには
      第 7 章 軸対称 2 次元計算を行うには
  • コメント
    • モデルの全体像から述べるのはどうか (高橋(芳))
      • ただし, 既に「コード解説」に書かれているので, すみわけが必要
        • おいおい考える
    • 形式としても, 他のモデルのマニュアルも参考にしたい (中島)
  • 最終案
    • はじめにモデルの全体構造を述べる章を付け加える

ごくらく dcpam

  • 図の描き方の説明をより詳しくした方がよいのではないか (中島)

dcpam の開発状況 (高橋(芳))

  • サブグリッドスケールの混合過程・凝結・降水過程に関して, dcpam の現状を概観した 
  • それに基づいて, 現在の dcpam のサブグリッドスケールの混合過程・凝結, 降水過程の改善, または複数の選択肢の用意に向けて試行錯誤している
  • これまで行ったこと
    • Relaxed Arakawa-Schubert スキーム (Moothi and Suarez. 1992) の実装
    • 鉛直乱流の修正
    • Le Traut and Li (1991) による非対流凝結の実装
    • テスト計算(少しだけ)
  • 今後テスト計算を継続する予定である
  • 09/06(火) のミーティングで詳細を報告

deepconv 現状報告 (杉山)

モデル統合

  • 音波減衰項の入れ方を間違っていたので修正した

環境研で動かない問題

  • 最適化のレベルを上げると, 組み込み関数の minval で warning が出る
    • 全ての minval の所で出るわけではない
    • minval を使わない方針で書き換える予定
  • ファイル出力がおかしい
    • run time error がでる
    • gtool5 の make test を実行するとエラーが出る. => 早急に状況をまとめて報告する

低解像度の計算が動かない問題

  • 計算不安定が発生している.
  • 水蒸気の振る舞いには問題なさそう
    • 高解像度の計算結果とあまり違いがないことから判断
  • なぜ振幅が増える (不安定が増幅する) のか?(石渡)
    • 2 grid になっており, 水平方向に移流しなくなるため (中島)
    • 高解像度では混合の粘性係数が効いており, 安定になるのではないか?(中島)
    • 粘性拡散係数の上限値は格子間隔等に依存するよう変更済み(杉山)
  • 本質的な問題でないか確認してはどうか?(石渡)
    • 微分計算や割り算を確認する (杉山)
  • 数値拡散を大きくするしかないだろう
    • 現状では CReSS を参考にしている
      • 4 次の数値拡散
      • 時間刻みと格子間隔に依存する
      • x, y, z 別々に考えている
      • \alpha_{4h} = \alpha_{4 v} = 0.001
    • 速度に関する数値拡散だけ 1.5 倍にすると計算は走る
  • e-folding time は CReSS に倣って 1/100 から 1/300 s^{-1} にしている