dcmodel ミーティング記録(2015/10/13)
参加者
- 北大
- 石渡, 堀之内, 村橋
- 神戸大
- 高橋
- 宇宙研
- 林, 杉山, 村上
- 九大
- 中島
- 福大
- 乙部
- 京大
- 竹広, 石岡, 納多
ISPACK2 alpha リリースについて(石岡)
- Intel でもベクトル演算を意識したコードを書くニーズが出てきた(AVX 命令)
- 新規バージョンから英語マニュアルを整備予定
- 新球面調和函数ルーチン svpack
- 新しい FFT ルーチン fvpack はベクトル化を意識した設計
- 新しいルジャンドル変換 lvpack
- FMA(積和算)命令の利用, 漸化式アルゴリズムの見直し
- ライバル : SHTns
- これを凌駕するまでリリースペンディングしていた
- 高解像度で性能が出るように, 精度も良くする(極で \cos\phi が小さくなり, underflow を起こすようになる
- FFT から見直し(fvpack)
- 並列化
- 各東西波数 m に関して OpenMP 並列
- パッケージ内で CPU 種別を判断し, 自動選択チューニングする
- 速度, 精度ともに SHTns を越えることができた
- Intel の CPU のピーク性能に近い値
- 将来的に MPI 化も(東西波数 & 緯度方向)
- いまのところ解像度は 2 の冪乗
- 2 の冪乗以外の場合に対応するために fftw を利用するスイッチをつけたい
ISPACK2(svpack) の NEC-SX, Fujitsu-FX でのベンチマークについて(竹広・佐々木)
- FX はもっと性能出てもよさそう. デフォルトコンパイラオプションが悪さをしているかも. 実際自動並列オプションを切ったら性能があがった
- SX-ACE は逆変換にくらべて正変換がだいぶ遅い. 内積型計算の性能が昔とあまり変わっていないかも
spmodel サンプルプログラムの増強について(竹広)
- もっと spmodel のサンプル, 例題, 見本を増やしたい
- 天文台での林さんの講義で使う
- GFD の基礎問題集としてもっと使いやすくしたい
- 講義や演習で使ってもらいたい
- 各地の卒論とかで既に作ったものを利用できないか?
- サンプルリスト
- 軸対称流の安定性
- 地衡流調節
- 音波
- (突然昇温, shallow water by McIntyre とか)
- QBO
- 順圧不安定(tanh, sech)
- 過剰反射問題(Takehiro and Hayashi 1992)
- 四角い領域での f 面浅水系, kelvin 波が壁に沿って回る奴
- 傾圧不安定問題(水路, 3 次元),
- 初期値依存性
- 上側境界条件問題, 片側モード
- 水路方向に一様 2 次元だと中立(軸対称流の安定性, よくある説明はまちがい?であることを例示したい)
- 3 次元乱流(3 重周期境界)
次回日程
- 2015 年 11 月 10 日(火) 10:00 〜