[ 地球流体電脳倶楽部 / dcrtm / SIGEN ]
- 温度、圧力をパラメタに吸収線の広がり(吸収線の強度)を計算
- Voigt線形の面積(波数積分)が1となっていることを確認
- Doppler線形に近い場合: 半値幅a_Dの3倍程度で99%以上
- Lorentz線形に近い場合: 半値幅a_Lの10倍程度で面積の9割程度
- a_L / a_D > 1 となる場合
- 圧力 大、波数 小
- 温度依存性は a_Lの温度依存性( (T0/T)^n )の指数による
- n > 0.5: 温度 大 => a_L / a_D > 1
- 吸収線強度S の特性
- 温度の関数として2パターン(極大を持つ or 単調減少)
- Lower state energy E > 〜100[cm-1] で、極大を持つパターン
- 波数 > 〜 10^4 [cm-1]で、波数依存性はほぼ0
- Pressure broadening の係数 a_L について
- HITRAN2008では、gamma_air(air-broadened half width), gamma_self(self-broadened half width)が提供されている
- pressure broadening の係数:= gamma_self * (同じ分子種の分圧) + gamma_air * (それ以外の分子種の分圧)
- 地球以外の場合には、大気の組成が違うため、正しくはgamma_airは使えないが、まずはその係数を使って実装する
- 光田さんのプログラムでは、下記のような使い分け
- H2O, CH4: gamma_air (H2O, CH4のCO2に対する係数がないため)
- CO2: gamma_self (火星はほぼCO2大気)
- 単位系について
- HITRANでは波数[cm-1]などcgsで一部データが提供されており、放射の業界では波数[cm-1]は一般的
- 一方、他のプログラムなどは基本的にSIで書かれている
- 基本はSI単位系でプログラムを書くこととする
- ToDo
- 混合気体におけるk-分布法の計算についての確認
- 混合気体の吸収断面積は、足してから並べ替える(並べ替えてから足しても意味のない量となってしまう)
dcmodel Development Group / GFD Dennou Staff
Last Updated: 2012/12/11, Since: 2012/12/11