放射MTGメモ(2013/05/27)

参加者

  • 石渡正樹、はしもとじょーじ、高橋芳幸、高橋康人、三上峻、大西将徳

line-by-line 放射計算プログラムの修正・検証作業(大西)

  • US standard atmosphere で,分子ごとの光学的厚さの計算
    • 計算条件
      • US standard atmosphereの最下層
      • 線吸収はUS standard atmosphere で体積混合比が与えられている7分子(H2O, CO2, O3, N2O, CO, CH4, O2 (窒素は計算していない))
      • 連続吸収は無し
    • 入力data
      • 吸収線データ: HITRAN 2008(分子ごとのデータファイル)
      • US standard atmosphereの最下層: LBLRTM の中の45層のデータより
    • 計算手順
      • LBLRTMと同様の計算手順で計算
      • 大気層を代表する圧力、温度、体積混合比から吸収係数を計算
      • 吸収係数に大気層の分子の数を掛け合わせ、光学的厚さを計算
    • 計算結果
      • LBLRTM とよい一致
      • line の端(裾?)のところで error が大きい
      • CH4はskipしたlineの影響が大きい(H2O, CO2, O3では影響小さい)
      • 前回の計算結果が LBLRTM とずれていたのは、大気層の分子の数の計算に問題がある可能性大
  • mtg 資料
  • To Do
    • LBLRTM との違いの絶対値を確認
    • 吸収線の中心から離れた部分の違いについて確認
    • 大気層の分子の数の計算について確認
    • line が分解できる程度の波数範囲で確認
    • 計算の定式化についてまとめる

木星大気の計算(高橋康)

  • line-by-line プログラムの検証
    • onishi 計算とUS standard atmosphere の最下層、H2Oの吸収係数で比較
    • おおむねよく一致しているが、一部、onishi計算の方が大きい領域がある
  • 大気セミナーで近々話す予定
  • 木星の内部熱源の大きさについて
    • 高橋(康)さんの計算では、内部熱源の大きさは 13 [W/m2]程度と計算されている
    • 実際の大きさは 5 [W/m2]程度?
    • 高橋(康)さんの計算は、光学的に薄い見積もりになっている

タイタン大気の計算(三上)

  • 円盤の圧力、温度、圏界面高度を変えた計算を実行中
    • 圧力は 0.1 - 100 [Pa] (Canup and Ward 2002)
    • 10 [Pa] 計算はほぼ終了

次回の日程

  • 2013/06/03(月) 9:00-