放射MTGメモ(2013/09/02)
参加者
- 倉本圭、石渡正樹、はしもとじょーじ、高橋芳幸、濱野景子、高橋康人、大西将徳
line-by-line 放射計算プログラムの開発(大西)
- line-by-line Nakajima et al., 1992 計算
- Nakajima et al., 1992 的計算を line by line による吸収係数を使って計算する
- 計算条件
- 地表温度: 100 - 2000 [K]
- 水蒸気大気 (できれば水素を混ぜる)
- 散乱あり、雲なし、中心星放射なし
- 中心星放射と惑星放射の波数領域が重なる場合、どこで加熱されるかを考えないとつじつまが合わないのではないか?
- 放射対流平衡大気
- モデル、データソース
- 吸収係数計算: onishi モデル, 放射計算: dcpam 5 の放射コード
- 吸収線データベース: HITEMP2010, (HITRAN2012)
- 計算アルゴリズム
- 吸収係数は、適当な温度圧力でテーブルを用意し、そのテーブルから内挿して計算
- 温度: 100[K]刻み?, 圧力: 1ケタ刻み?
- どのように内挿するか
- 対流圏は湿潤断熱減率により温度を決定
- 成層圏は温度一定を仮定
- 成層圏のnet flux が 0 となるように対流圏界面を決める
- 吸収係数は、適当な温度圧力でテーブルを用意し、そのテーブルから内挿して計算
- 吸収断面積のテーブル作成
- Nakajima et al., 1992 の計算結果を参考に 200 - 600 [K], 10^1 - 10^7 [Pa] の範囲で吸収断面積の計算を実行中
- 吸収断面積をテーブルから内挿するアルゴリズム
- スプライン補完などを試してみる
- H2O の臨界温度以上の温度領域でどのような大気を仮定するか
- 臨界温度以上の場合は、地球のH2O 量(300[bar])を基準にいくつか試してみる
- 計算条件
- Nakajima et al., 1992 的計算を line by line による吸収係数を使って計算する
- US standard カットオフなし計算
- US standard atmosphere でカットオフを変化させて光学的厚さを比較
- 計算条件
- US standard atmosphere 最下層
- カットオフ: 25, 50, 75, 100, 500, 1000 [cm-1], カットオフ無し
- "カットオフ無し" と "連続吸収 + 25 [cm-1] " を比較した場合
- 全体的に, 光学的に厚いところでは, カットオフを無にしても光学的厚さが足りない (カットオフ無し < 連続吸収+25[cm-1])
- 全体的に, 光学的に薄いところでは, カットオフ無しのところの方が厚い (カットオフ無し > 連続吸収+25[cm-1])
- カットオフが 100 [cm-1] 以下の場合には, ほぼ全領域で光学的厚さが足りない
- カットオフが 1000 [cm-1] の場合は, カットオフ無しの場合と同様の傾向
- 10000 [cm-1] (1ミクロン) より高波数では MT_CKD モデルによる連続吸収が大きく、カットオフ無しの光学的厚さととても大きな違いがある
- MT_CKD モデルの波数適用範囲を確認してみる
- Flux の計算をしてみてはどうか
- mtg 資料
- To Do
- 吸収断面積の内挿アルゴリズムのテスト
- カットオフを無にした場合の Flux 計算
木星大気の計算(高橋康)
- 系外惑星研究会
- 木星より温度の高い惑星の場合の数値実験
- 成層圏雲モデルの開発
- 惑星科学会で発表予定
- すばる観測プロポーザル
- SJ 投稿予定
次回の日程
- 2013/09/09(月) 9:00-