放射MTGメモ(2015/06/17)
参加者
- 倉本圭, はしもとじょーじ, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳
系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)
- 水蒸気大気の放射対流平衡温度構造の温度ジャンプと多重解について検討した.
- 放射対流平衡解の計算
- 地表面温度が 280 - 320 [K] の時には, 低温成層圏(成層圏の水蒸気小)が実現
- 地表面温度が 350 - 360 [K] の時には, 高温成層圏(成層圏の水蒸気大)が実現
- 地表面温度が 340, 345 [K] の時には, 多重解が存在
- 温度ジャンプが生じることの検討
- 確認したこと
- 成層圏の水蒸気混合比が同程度(〜1e-3)になる等温成層圏プロファイル(地表面温度:320K, 成層圏:240K と地表面温度:350K, 成層圏200K)について加熱冷却率プロファイルを確認した.
- 地表面温度 350K のプロファイルと比較して, 地表面温度が 320K のプロファイルのほうが成層圏下部の冷却率が大きくなる.
- 考えたこと
- 地表面温度 320K のプロファイルでは, 成層圏下部の冷却率が大きく, 成層圏の温度が大きく下がることが予想された.
- 地表面温度 350K のプロファイルでは, 成層圏下部の冷却率が小さく, この温度, 水蒸気混合比の付近で平衡解が存在できることが予想された.
- 以上から, 成層圏の水蒸気混合比が大きい場合, 地表面温度が低いと成層圏下部の冷却が大きくなり水蒸気量が多い高温の成層圏を実現できないのではと考えた.
- コメントなど
- なぜ, 成層圏の水蒸気混合比が大きい場合に成層圏下部の冷却が強くなるのか?
- 加熱冷却の内訳を確認するべし.
- 非灰色であることが重要なのではないか.
- 低温成層圏は惑星放射のみのバランス
- 高温成層圏は惑星放射と太陽放射のバランス
- 太陽光をなしにした放射対流平衡計算をしてみてはどうか
- 確認したこと
- 放射対流平衡解の計算
- mtg 資料
木星大気の放射計算(高橋康)
- 論文執筆
- できれば今月中目処に素案を書き上げる
- 放射計算
- 加熱冷却に対する対流の寄与を調べる
- 雲の加熱率の計算に誤り: プログラムを修正する
- 加熱冷却に対する対流の寄与を調べる
次回の日程
- 6/22(月) 9:00-