放射MTGメモ(2015/10/05)

参加者

  • 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • 目的: 水蒸気混合大気について, 地表面温度によって成層圏温度がどのようになるか明らかにする.
  • やったこと1: 対空間冷却による成層圏温度の推定
    • 地表面温度: 320, 340, 360K
    • 結論
      • 対空間冷却により推定される成層圏温度は 110K 程度
  • やったこと2: 等温成層圏プロファイルによる line-by-line 放射伝達計算による加熱冷却率プロファイルの計算
    • 地表面温度: 320, 340, 360K
    • 成層圏温度: 120K, 160K, 200K(200K は地表面温度 340, 360K のみ)
    • 0 - 3000 cm-1: 波数解像度 0.0001cm-1, 3000 cm-1 〜: 波数解像度 0.01 cm-1
    • 結論
      • 地表面温度 320K の場合には, 成層圏温度は 160K 付近
      • 地表面温度 340K の場合には, 成層圏温度は 160 〜 200K 程度
      • 地表面温度 360K の場合には, 成層圏温度は 200K 程度
  • 議論, コメントなど
    • 太陽光とOLR の熱収支がバランスするように, 太陽光加熱を調整して評価すべき
    • 仮の圏界面直下の加熱冷却率が決め手: 仮の圏界面が加熱になっていれば, 温度が上がる.
      • 仮の圏界面の加熱率が変わる温度を推定し, それを圏界面温度とする.
      • 地表面温度 (太陽光) に対して, 圏界面温度のグラフを描く
    • プロファイル中に太陽光加熱が極大を持つところがある.
      • 水蒸気と非吸収物質の混合大気のため現れる.
      • 地表面温度によって水蒸気プロファイルが変わるため, 地表面温度が違うと異なる高さに現れる.
    • 対空間近似で推定されたよりも, line-by-line 放射計算により推定された圏界面温度が高いのはなぜか?
    • 論文執筆のためには, 窒素量を変えた計算も行うべき
  • mtg 資料

木星大気の放射計算(高橋康)

  • HITRAN CIAの導入・比較
    • Borysow CIAと結果は変わらず
  • CH4吸収
    • Beguier 2015 を導入
    • West 1992 によればこの波長までで気体吸収は十分? < 要確認
  • ラマン散乱
    • 未導入, 現状では影響の見積もりのみ示すにとどめる
  • アルベド
    • Full disk albedoでの比較(Karkoschka 1994)
    • 複数の天頂角を与えた計算を比較する
  • Letter 執筆
    • アルベドについての記述がまとまり次第、原案を提案
    • 惑星科学会前に一通り仕上げて DPS までに投稿したい
  • 学会準備
    • 惑星科学会
    • DPS

惑星科学会

  • 関係者の発表 (惑星大気) は 10/14(水) 午前

次回の日程

  • 10/07 (水) 15:00-