放射MTGメモ(2016/02/08)
参加者
- 倉本圭, 石渡雅樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳
系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)
- 論文作成に当たっての課題・検討事項の確認と, 対処法の議論.
- 低温圏界面が, なぜ120K なのか
- CO2 355ppmv 加えた光学計算は終了 (地表面温度 320K, 背景大気 1bar).
- CO2 355ppmv は, Kasting+2015 と同じ.
- 結果
- 圏界面温度 100K - 270K の範囲では, 220K - 240K 程度の温度の圏界面が実現.
- 100K 以下の圏界面が存在する可能性もある.
- コメントなど
- 加熱冷却率の図の理解をきちんとする.
- CO2 の凝結などは起こらないのか?
- CO2 355ppmv 加えた光学計算は終了 (地表面温度 320K, 背景大気 1bar).
- 低温圏界面が実現する場合の大気の水蒸気保持について
- Hamano+2013, 2015 のType I, Type II planets の考え方に基づいて考察.
- Type I planets (暴走温室状態にならない) では, 背景大気が1e+3 Pa 程度より多くなると, 水蒸気損失は遅くなり, 1 海洋質量が散逸する時間は 46 億年よりも長くなる.
- Type II planets (暴走温室状態になる) では, 射出限界よりも大きな放射量で quasi-energy balance が実現.
- この状態の温度プロファイルを推定して, 成層圏 (120K 圏界面) の水蒸気量を求めることで水蒸気散逸について議論したい.
- 温度プロファイルの推定に灰色モデルを用いることを考えたが, 射出限界を超えた放射が射出される状態を計算するのは, 灰色モデルでは難しい.
- 2 バンドモデルなどで推定するか?
- コメントなど
- Hamano+2013 ではどのように計算しているのか
- 惑星放射が射出限界より大きくなるのが上空の温度構造の違いであると考えるならば, 以下のような見積もり方はどうか.
- 上空から光学的厚さが 2/3 になる圧力は, dry だと思えば, 決まる.
- その圧力での温度は, OLR から決める.
- その温度圧力から上空に adiabat を引く
- 可視近赤の放射が重要だとすれば, 上空の温度構造は影響受けないはずなので, 上記の見積もり方ではよくないだろう.
- 背景大気量が同じであれば, 地表面温度が上がるほど水が逃げやすくなると考えられるので, 水損失の閾値を超える最低の地表面温度を見積もればよいのではないか.
- 低温圏界面が, なぜ120K なのか
- mtg 資料
木星大気の計算 (高橋康)
- 連合大会
- 冷却率構造の緯度依存性をテーマにしようと考えている.
- 木星の OLR の緯度依存性は小さい.
- 物質分布の観点から, OLR の緯度依存性を議論したい.
- コメントなど
- 熱輸送の観点は重要だろう.
- 観測から物質分布の緯度依存性の違いのデータなどがあるのか?
- 話の筋をもう少し練る.
- 冷却率構造の緯度依存性をテーマにしようと考えている.
- Letter 執筆
- 倉本チェック終了.
- チェックを受けて, 修正中.
次回の日程
- 2/17 (水) 15:00-