放射MTGメモ(2016/03/22)
参加者
- 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 大西将徳
系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)
- 論文作成に当たっての課題・検討事項の確認と, 対処法の議論.
- CO2 を加えた場合の圏界面温度の推定
- OLRを確認
- 地球に似た設定の場合(圏界面温度 200K, CO2 355ppmv), OLR は 260 [W m-2].
- CO2 を含まない場合の OLR は, 290 [W m-2]. CO2 温室効果が 30 [W m-2] は大きすぎないか?
- LBLRTM の結果を参考に確認してみる.
- 輝度温度を確認
- CO2 15ミクロン帯では, 大気上端からの上向き放射は, 10^3 [Pa] より上空から射出している.
- LBLRTM による CO2 を含む大気の放射計算結果と比較すると, 大西モデルの吸収断面積の計算結果は2桁ほど大きい.
- 15 ミクロン帯の吸収断面積を直接比較できないか?
- 標準大気で計算して確認してみる.
- OLRを確認
- CO2 を加えた場合の圏界面温度の推定
- mtg 資料
木星大気の計算 (高橋康)
- 投稿論文
- フォーマット修正中
- 残りの課題
- Raman 散乱
- Sromovsky 2005 の散乱断面積の仮計算を行ったが, うまくいっていない.
- Rayleigh 散乱との比を確認してみる.
- 本論文では, Cochran 1978 の引用にとどめる.
- 雲粒径
- 雲粒径をかえて計算を行った.
- 放射冷却率にはあまり影響なかった.
- 5 ミクロンの放射は影響を受けるが, 観測結果とは矛盾しない.
- なぜ放射冷却率に影響がないのかの物理を考察する.
- 波数解像度
- 1 cm-1, 0.1 cm-1, 0.01 cm-1 と波数解像度を変えると, 圏界面の冷却率がわずかに異なる.
- 圏界面高度が変わった場合, 論文の主張に与える影響は?
- 0.01 cm-1 の平衡計算はできないのか? 探索法ならできるのでは? (時間発展法は大変だが)
- 他の吸収物質
- 他の吸収物質が熱放射に効かない、とは主張できない.
- Raman 散乱
放射コード実装検討会 (3/22 @ 国立天文台 )
- JAMSTEC 野田暁研究員を交え, 雲 - 放射 - 乱流相互作用を考慮した三次元高解像度モデル開発を目指した放射コードに関する検討会を行った.
- プログラム
- 日時: 3/22(火) 10:55 - 18:00
- 場所: 国立天文台(三鷹) 院生セミナー室
- 参加者: 野田暁(JAMSTEC), 倉本圭(北海道大学), 石渡正樹(北海道大学), 高橋康人(北海道大学), 成田一輝(北海道大学), 林祥介(神戸大学), 高橋芳幸(神戸大学 (TV 会議にて参加)), 大西将徳(神戸大学), はしもとじょーじ(岡山大学), 中島健介(九州大学)
- 10:55 - 11:00 趣旨説明 (大西)
- 11:00 - 12:30 野田「雲−放射−乱流相互作用を考慮した超高解像度モデル開発」
- 12:30 - 13:30 <昼食>
- 13:30 - 15:00 大西「dcrtm 開発概要」
- 15:00 - 18:00 議論
- 講演資料
次回の日程
- 3/28 (月) 11:30- @ CPS