放射MTGメモ(2016/03/28)
参加者
- 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳
系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)
- 論文作成に当たっての課題・検討事項の確認と, 対処法の議論.
- CO2 を加えた場合の圏界面温度の推定
- Mid-latitude summer, CO2 300ppmv プロファイルで放射計算し, LBLRTM の結果と比較
- 大西モデルの吸収断面積計算はおそらく正しくなされている.
- 輝度温度は LBLRTM の結果と大きく違いはない.
- 15ミクロン帯で光学厚さが上空から 2/3 になる圧力は, 1cm-1 解像度計算の場合, 10^3 [Pa] 付近: LBLRTM と整合的
- Mlawer et al. (1997) よりCO2 15ミクロン帯の吸収断面積ピークは 10^-21 [m2/molecule] 程度.
- コメント議論など
- LBLRTM の結果とは, 同じようにも見えるが, 違うようにも見える.
- LBLRTM を自分で動かして, 光学厚さを比較する.
- ここで比較したのは, 計算された結果を持ってきたもの
- http://eoas.fsu.edu/icrccm-lblrtm-results
- 輝度温度で見たときの 250K 付近の波数が光学的に最も厚い波数と思っているが, 違うのではないか?
- 輝度温度と吸収断面積のスペクトルを比較して確認する.
- CO2 の吸収線強度の和を確認してみてはどうか.
- 大西モデルの吸収断面積計算はおそらく正しくなされている.
- CO2 を入れると圏界面が高温になることについて
- 灰色モデルを考えて, 吸収断面積が大きくなった場合には, 圏界面温度は低くなると予想される.
- CO2 を混ぜた場合も吸収断面積が増えることに対応するが, なぜ圏界面温度が上がるのか?
- 波数, フラックス成分ごとの放射収支を確認する.
- 等温成層圏がよくないのか?
- 地表から上空まで等温で検算してはどうか?
- 加熱にはならないはず.
- 上空まで adiabat で加熱冷却プロファイルはどうなるのか?
- 灰色モデルを考えて, 吸収断面積が大きくなった場合には, 圏界面温度は低くなると予想される.
- Mid-latitude summer, CO2 300ppmv プロファイルで放射計算し, LBLRTM の結果と比較
- CO2 を加えた場合の圏界面温度の推定
- mtg 資料
木星大気の計算 (高橋康)
- 投稿論文
- 残りの課題
- Raman 散乱
- 暫定計算にはバグあり. 修正を行った.
- 正確な計算を導入したい. Pollack の方法で試みる.
- 雲粒径
- 5 ミクロンの放射は影響を受ける.
- 投稿論文では雲のみの光学的厚さの変化量の幅を示し, 杉山モデルの雲密度プロファイルが観測と矛盾しないことを主張する.
- 波数解像度
- 等温成層圏を仮定した探索計算を実施中
- Raman 散乱
- 上記踏まえて本文修正中
- sample tex のフォーマットで原稿作成中.
- 残りの課題
- 博士論文
- 透過光モデルを作成中
- 掩蔽観測との比較を行いたい.
- 静水圧平衡を仮定したモデルを設計.
- ガリレオの観測結果と合わない? : 何を測っているか確認する.
- 透過光モデルを作成中
- mtg 資料
次回の日程
- 4/8 (金) 9:00-