放射MTGメモ(2016/04/26)
参加者
- 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 齊藤大晶, 大西将徳
系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)
- 論文作成に当たっての課題・検討事項の確認と, 対処法の議論.
- 吸収断面積の温度依存性を無視した圏界面温度を推定
- なぜ, flux 計算では圏界面現れたのに, simple モデルで圏界面が現れなかったのか.
- 結論: simple モデルでの圏界面に下から入射するフラックスの見積もりに問題があるのではないか.
- simple モデルと flux 計算の違いは2点.
- 散乱の有無 (simple モデルでは散乱無視)
- 散乱を無視して, flux 計算を行ったが, 惑星放射による冷却率はほとんど変わらない.
- 散乱の有無 (simple モデルでは散乱無視)
- simple モデルでは, 圏界面に下から入射するフラックスは beta * tau = 1 の温度からやってくるフラックスとして近似.
- 鉛直グリッド間の beta * tau = 1 に対応する温度は, 線型補間により求めている.
- 圧力の log に対して線型に補間するほうがよいのでは.
- 圏界面温度が高くなると, 圏界面の正味加熱率に対して, それぞれのフラックス (対流圏からのフラックス, 成層圏からのフラックス, 圏界面からのフラックス) に対する加熱率が大きくなるため, 十分な精度でフラックスを見積もらないと, 正味加熱率を正しく評価できない.
- 鉛直グリッド間の beta * tau = 1 に対応する温度は, 線型補間により求めている.
- simple モデルと flux 計算の違いは2点.
- コメント, 議論など
- 圏界面への上向きフラックスを見積もるときの補間の問題であるならば, そもそも鉛直方向の grid が光学厚さに対して十分でないということではないか?
- 空間方向 1 grid の中で, 光学的厚さが 1 を超えている波数があるのではないか.
- 光学的に厚い波数帯で, 適当な圏界面温度のときに, 1 grid の間の光学厚さがどうなっているか確認する.
- 光学的に厚い波数帯で, grid が十分切れているか確認する.
- grid の数を増やして光学厚さを比較する.
- 微妙なバランスで, 圏界面の加熱率の正負が変わってしまうような問題なのか?
- 吸収断面積の温度依存性を無視した圏界面温度を推定
- mtg 資料
木星大気の計算 (高橋康)
- 放射計算
- 熱放射スペクトルの relative intensity
- 長波長
- 高度が高いところの PH3, NH3 の量を変えても変わらない.
- 短波長
- Borysow, HITRAN で結果の違いは大差ない.
- 100K より高温では, 両者の吸収係数ほぼ同じ
- 100K 以下では, 400cm-1 で大きく違う. (今の計算では, 100K 以下は影響ない)
- 自前のプログラムに問題がある?
- 現状で Fouchet +2004 と Li+2012 の熱放射量の整合性については不明
- コメントなど
- 観測で, 400cm-1 より大きい波数はノイズが乗っているように見えるが, 論文に記述はあるのか?
- H2/He 比はどうなのか?
- 大気の透過光スペクトルの関連論文などみたらどうか
- 長波長
- 熱放射スペクトルの relative intensity
- 投稿論文
- ApJL -> NMRAS letter スタイル
- TeX エラー (font 関連) が解消できない.
- Editor Office に聞いたりしてはどうか?
- NetFan ml に投げてはどうか?
- 5 枚に収める
- TeX エラー (font 関連) が解消できない.
- ApJL -> NMRAS letter スタイル
- 博論
- 大気透過光
- 雲の有無がはっきりと区別できるような観測はない?
- 熱赤外: 雲がほとんど透過
- 5ミクロン窓: 観測無し
- 可視: 雲層より上空で十分な光学厚さに達する
- 近赤外の観測は?
- コメントなど
- そもそもこの話のきっかけはガニメデ衛星食の自前データと比較するため.
- ガニメデ衛星食のデータは, 解析が難しく比較できるデータとなっていない.
- データ解析の前に予測モデル (フォアードモデル) が作れるのか?
- 時間的な余裕を考え, 博論にこのテーマは入れない方針で.
- 雲の有無がはっきりと区別できるような観測はない?
- 大気透過光
- mtg 資料
次回の日程
- 5/2 (月) 9:00-
- 大西セミナー: 5/2 (月) 13:15 - 16:20