放射MTGメモ(2016/06/22)

参加者

  • 倉本圭, 石渡正樹, 高橋康人, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • 放射対流平衡温度構造の決定
    • 潜熱フラックスを加えた放射対流平衡計算を実行中
      • 地表面温度 320K
      • 渦拡散係数 = 1, 10 [m2 s-1]
    • コメント, 議論など
      • 潜熱を入れるならば, 顕熱も考慮しないと片手落ち.
        • 顕熱のオーダーを見積もる.
        • 潜熱と顕熱のオーダーから, 放射平衡計算が必要かどうか検討する.
      • 放射対流平衡構造を計算すること先決
        • 収束条件については, 放射時定数を基準にしたらどうか.
        • 解像度により放射対流平衡構造変わるのか
  • 放射コードの計算フローの整理、改良
    • 吸収係数の出力
      • 現在のコードは, 光学特性として光学的厚さと一次散乱アルベドを出力
      • 大気境界(圧力, 温度, 混合比)の吸収係数, 散乱係数 [m2 kg-1] も出力 できるようにする
      • フラックス計算は, (光学的厚さ, 一次散乱アルベド) or (吸収係数, 散乱係数) どちらからでもできるようにする
    • コメント, 議論など
      • 使い方を考えて, 設計したほうがよい.
  • mtg 資料

木星大気の計算 (高橋康)

  • 対流圏における日射加熱の見積もり
    • 現状のまとめ
      • 現行モデルにおける全球エネルギー収支のズレ
        • これを説明するには追加の日射吸収が必要
      • 候補: 日射の与え方、成層圏での吸収・対流圏での吸収
      • Smith1986 の UV limb darkening 観測に基づく成層圏ヘイズを与えた計算だと, 全球収支はだいたい合うが, 加熱率等の不定性が不明
      • より新しい Zhang et al., 2013 の Cassini data analysis による木星成層圏放射平衡研究との比較から考察.
      • モデルを改変して, Zhang et a., 2013 のヘイズなどを導入する
    • コメント, 議論など
      • 太陽スペクトルは大西が使っているデータを渡す (Gueymard 2004)
      • Zhang のエネルギー収支のそれぞれの値がどれくらい確からしいのか.
      • 定性的でいいので, どこにゴールを持っていくのか明確にする.
  • mtg 資料

次回の日程

  • 6/29 (水) 9:00-