放射MTGメモ(2016/08/10)
参加者
- 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 大西将徳
系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)
- 放射源関数法モジュールを用いた場合の問題と解決
- 光学的に薄く, 散乱が強い場合に惑星放射による加熱率に不自然値が計算されることがある.
- two-stream 法で計算した場合と大きく異なる.
- 対空間冷却近似で加熱率を見積もると, two-stream 法のほうが整合的.
- 放射コードの確認をしているが, 上記のことを引き起こすようなコードの問題は確認できていない.
- 定式化の問題の可能性もある.
- 数値計算の結果から分かってきたこと.
- cos a (a: 天頂角) = 0.5 の時には不自然な加熱率は計算されない.
- 吸収が小さい場合, cos a > 0.5, < 0.5 で放射収支の符号が変わる.
- 定式化で確認すべき点
- 大気層の境界での放射が, two-tream 法と, その結果を用いた放射源関数法でどうなっているのか.
- 2 層モデルで大気境界の放射と, 加熱率の天頂角依存性を確認する.
- 数値計算の結果から分かってきたこと.
- 光学的に薄く, 散乱が強い場合に惑星放射による加熱率に不自然値が計算されることがある.
- mtg 資料
木星大気の放射計算 (高橋康)
- NH3 ガス吸収の拡張
- Yurchenko 2011 の導入
- 温度, gaussian 線型半値幅は設定できる. 圧力を指定するパラメタなし.
- HITRAN データに基づく LBL 計算から, 各温度圧力条件での Lorentz 線型平均半値幅を求め, これを参考に半値幅を設定.
- 8cm-1 @1bar, 圧力に比例.
- 半値幅が大きい (高圧) 計算に時間がとてもかかる.
- 吸収線強度の cut off を変えても計算時間がとてもかかる.
- Yurchenko 2011 の導入
- ヘイズ導入に向けた先行研究調べの現状
- 対流圏ヘイズ・雲の導入に当たって, 具体的な入力値に関する先行研究が必要
- 光学特性
- 分布
- 直接該当する先行研究がない
- ならば先行研究でどこまで制約されているかを確定したい
- 先行研究の関連する部分を並べてみる.
- 基本的に Pure NH3 ice/Imaginally part 〜 0 の sheet cloud を仮定して SSA をフィッティングしており, 吸収をどう扱うかが問題となる.
- 対流圏ヘイズ・雲の導入に当たって, 具体的な入力値に関する先行研究が必要
- WTK セミナー, JOVIAL WS 準備
- WTK セミナー
- Read et al., 2016 のレビュー
- 高橋康人モデルの放射収支の話
- WTK セミナー
- mtg 資料
次回の日程
- 8/24 (水) 10:30-