放射MTGメモ(2017/05/31)
参加者
- 倉本圭, はしもとじょーじ, 石渡正樹, 高橋芳幸, 高橋康人
木星大気モデルの開発 (高橋康)
- 日射フラックスプロファイルにおける日没効果の見積もり
- GP/NFR観測(ChB)と日射天頂角を変えた場合のフラックスプロファイルを比較
- 概ね整合的な結果となった
- 1bar より上と下でずれの傾向が異なっているがあまり有意ではなさそう
- 雲ヘイズの opacity 見積もり
- 杉山モデル雲・Zhangヘイズの opacity を出力
- ヘイズは < 0.03 (可視)程度
- NH3雲は<3(可視)くらいまで急激に opacity が大きくなる
- 他の雲はそこまで急激に変化しない
- 杉山モデル雲・Zhangヘイズの opacity を出力
- GP/NFR Ch.C (5um 放射)の考察
- 温度構造の設定ミスを修正
- NH4SH雲の効果は想定と異なる
- 雲高度での放射量を抑えるだけであり、放射高度の変化はもたらさない
- 放射高度をずらすには別の opacity が必要になる
- 全球平均大気モデルとの比較
- H2Oガス量の違いが強く反映される
- 大気上端放射量観測では違いが小さくなる
- 放射対流平衡での放射冷却率プロファイル
- 改めて全球平均大気モデルで平衡計算を実施
- NH3ガスによるSWフラックス加熱もそこそこ効いている
- 今まではトータルフラックスで見ていたので気付かなかった
- 散乱大気放射計算の確認
- 散乱項の見積もり方で詰まっている
- コメント
- 日没の影響を考慮した日射フラックスプロファイルは観測とよく一致していると言える
- 5um 放射のズレは深部ガスの不定性でも説明できそうなので現状でまとめればよい
- H2O ガスの量が特に強く寄与していると考えられる
- 現状の内容で早期に学位論文をまとめられるよう構成を考える
- mtg 資料
JpGU 発表報告 (高橋芳)
- 相関 k 分布法の導入
- 主に地球大気を想定した k テーブルを構築し放射計算を実施
- コメント
- 意外と精度が低い?
- 並べ替え精度と内挿精度の問題があるが、主に内挿の方だろう
- テーブル密度・内挿方法に改善の余地はあるかもしれない
- どんな惑星に適用できるか?
- 基本的に地球を想定した計算しかしていない
- 火星や金星をやるには必要な opacity source の導入が必要
- 同期回転系外惑星での大気計算
- モデル検証等を学生の研究テーマとしてやるのもありかもしれない
- 意外と精度が低い?
次回の日程
- 2017/06/07 (水) 09:00-