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arare4 にコーディングされた飽和蒸気圧式をプロットする.
Titens の式はコーディングしていないが,
地球の雲対流モデルで良く使われている式なので,
一緒にプロットすることにした.
log( P[mmHg] ) = A - B / C + T[℃]
H2O(l) の場合: A = 7.9186968, B = 1636.909, C = 224.92
NH3(s) の場合: A = 9.96382, B = 1617.907, C = 272.55
出典: 化学便覧 改訂第 4 版
ln( P [dyn/cm^2 = 0.1 Pa] ) = A / T[K]**2 + B + C ln( T[K] ) + D T[K] + E T[K]**2
H2O(l) の場合: A = -2313.0338, B = -164.03307, C = 38.053682, D = -0.13844344, E = 7.4465367e-5
H2O(s) の場合: A = -5631.1206, B = -8.363602, C = 8.2312, D = -0.03861449, E = 2.77494e-5
NH3(s) の場合: A = -4122.0, B = 41.67871, C = -1.8163, D = 0.0, E = 0.0
出典: Briggs and Sacket (1989, Icarus)
P[mbar] = 6.11 * 10 ** ( ( A * T[℃] ) / ( B + T[℃] ) )
H2O(l) の場合: A = 7.5, B = 237.3
H2O(s) の場合: A = 9.5, B = 265.3
出典: 大気科学講座 2 「雲や降水を伴う大気」, 東京大学出版
- 一般に Antoine の式の適用範囲は 100 -- 150000 Pa 程度である.
- Antoine の式より求めた H2O の飽和蒸気圧は, 低温領域において,
非常に小さな値を持つ傾向にある.
- Antoine の式と Tetens の式では, 低温領域において, H2O(l) の飽和蒸気圧が H2O(s) の飽和蒸気圧より小さくなる. これは物理的におかしい.
- Antoine の式の適用範囲外に外挿しているので仕方ないかな.
- AMP 式の方が性質のよい関数が良いと言えるかな.
- モデル中で Antoine の式と AMP 式のどちらを使うか悩みどころ.
- Antoine の式を用いると, dq/dz が大きくなりすぎ, 数値拡散が効き過ぎる恐れがある
svap_NH3.png
NH3(s) の飽和蒸気圧線. Antoine の式と AMP 式を利用. どちらも概ね値は等しい.
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svap_H2O-l.png
H2O(l)の飽和蒸気圧線. Antoine の式, AMP 式, Titens の式を比較 100 K 程度の低温では, Antoine の式と AMP 式を用いた計算結果は 8 桁程度異なる
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svap_H2O.png
H2O(l)の飽和蒸気圧線の拡大図. Antoine の式, AMP 式, Titens の式を比較 270 K 付近では, どの式も概ね同じ値となる.
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svap_H2O-s.png
H2O(s)の飽和蒸気圧線. AMP 式, Titens の式を比較 氷の場合では, 低温においても値は概ね一致する.
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svap_H2O_AMP.png
AMP 式を用いた H2O(l) と H2O(s) の飽和蒸気圧線.
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svap_H2O_Titens.png
Titens の式を用いた H2O(l) と H2O(s) の飽和蒸気圧線. 150 K 付近において, H2O(l) と H2O(s) の飽和蒸気圧の大小関係が反転している.
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svap_H2O_Antoine_AMP.png
Antoine の式を用いた H2O(l) と AMP 式を用いた H2O(s) の飽和蒸気圧線.
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svap_H2O_Antoine_Titens.png
Antoine の式を用いた H2O(l) と Titens の式を用いたH2O(s) の飽和蒸気圧線.
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(2006/08/17 21:26:48 sugiyama)
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