: E. NH4SH の生成反応に関する湿潤飽和調節法の定式化
: 2 次元非静力学モデルの離散化
: C. 差分式の導出と誤差
湿潤飽和調節を用いる段階では, 潜熱の開放による温位の変化を考えるので,
熱力学第一法則の非断熱項は無視する.
![$\displaystyle d\theta + \gamma dq_{v} = 0.$](img447.png) |
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(D.1) |
ただし
である. 相変化の効果を除いた予報方程
式を解くことで得られ
た値を
,
,
,
とし,
相変化の効果も含めたより真に近い値を
,
,
,
する.
この時, (D.1) 式は,
![$\displaystyle ([\theta]^{t + \Delta t} - [\theta]^{*}) =
\gamma ([q_{v}]^{*} - [q_{v}]^{t + \Delta t})$](img452.png) |
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(D.2) |
となる. ここで過飽和を許さないので,
と表すことができる. ここで
は飽和蒸気圧である.
を
の回りで
テーラー展開して 2 次の微小項以下を無視すると,
![$\displaystyle q_{sw}([\theta]^{t + \Delta t})
= q_{sw}([\theta]^{*})
+ \DP{q_{vsw}([\theta]^{*})}{\theta} ([\theta]^{t + \Delta t} - [\theta]^{*})$](img456.png) |
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(D.3) |
となる. (D.3) 式を (D.2) 式に代入することに
よって (3.52) 式が得られる.
(3.53) 式は (D.2) 式から直接得ることがで
きる.
(3.54) 式は水蒸気と雲水量の和が常に等しいという
条件から容易に得られる.
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![$\displaystyle ([q_{v}]^{*} + [q_{c}]^{*})
= ([q_{v}]^{t + \Delta t} + [q_{c}]^{t + \Delta t}) ,$](img462.png) |
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![$\displaystyle [q_{c}]^{t + \Delta t} =
[q_{v}]^{*} + [q_{c}]^{*} - [q_{v}]^{t + \Delta t} .$](img463.png) |
(D.5) |
: E. NH4SH の生成反応に関する湿潤飽和調節法の定式化
: 2 次元非静力学モデルの離散化
: C. 差分式の導出と誤差
Odaka Masatsugu
平成18年12月25日