2014 年 02 月 17 日現在, 以下の環境での動作が確認されています.
いくつかのコンパイラに関する注意書き も参照下さい. 他のコンパイラについても当てはまる場合があるかもしれませんので, 下記の動作チェックがうまく行かない場合にはご一読ください.
deepconv/arare をビルドと実行には以下のソフトウェアを事前にインストール しておく必要があります.
ソースコードを編集したり, ドキュメントを生成するためには以下の ソフトウェアを事前にインストールしておく必要があります. (tar.gz パッケージには既にドキュメントが同梱しています)
wget などでソースを入手
$ wget http://www.gfd-dennou.org/library/deepconv/arare/arare5_current.tgz
$ tar -xzvf arare5_current.tgz $ cd arare5-YYYYMMDD
コンパイラを指定する.
$ export FC=(コンパイラ名)
展開されたディレクトリに移動し, ./configure
を実行します.
コンパイルに必要なライブラリでインストールした各ライブラリを
以下のオプションに指定する必要があります.
--with-netcdf=
ARG--with-gtool5=
ARG--with-lapack=
ARG--with-blas=
ARG--with-mpi
例えば以下のように指定します.
このコマンドによって Config.mk
ファイルが生成されます.
$ ./configure \ --with-netcdf=(netCDF ライブラリファイルの絶対パス) \ --with-gtool5=(gtool5 ライブラリファイルの絶対パス) \ --with-lapack=(LAPACK ライブラリファイルの絶対パス) \ --with-blas=(BLAS ライブラリファイルの絶対パス)
並列化を行う場合,
$ ./configure \ --with-netcdf=(netCDF ライブラリファイルの絶対パス) \ --with-gtool5=(gtool5 ライブラリファイルの絶対パス) \ --with-lapack=(LAPACK ライブラリファイルの絶対パス) \ --with-blas=(BLAS ライブラリファイルの絶対パス) \ --with-mpi
ビルドには GNU make が必要となるため, configure は PATH 内から 自動で GNU make を探査しようとしますが, もし見つからない場合, エラーを返します. その場合には環境変数 MAKE に GNU make コマンドを指定して再度 configure を実行してください.
gfortran, netcdf, gtool5 の Debian package を使用する場合には, 以下のように configure を実行すれば良いです.
$ export FC=gt5frt $ ./configure
上記の configure によって, 基本的な設定が記述された
Config.mk
ファイルが作成されます.
しかし, 環境によっては configure のみでは不十分な場合もあるため,
必要に応じて Config.mk を手動で編集して下さい.
以下に主要な設定項目を挙げます.
コンパイルは GNU make を用いて行う. ソースツリー直下で
$ make
を実行するとソース直下の以下のディレクトリに実行ファイルとライブラリ, モジュールファイルが展開される.
./lib ライブラリ libarare.a が格納される ./main 実行ファイルが格納される ./include 各種 *.mod ファイルが格納される
main 以下には次の実行ファイルが格納される.
arare 雲対流モデル arare_init-data 初期値ファイル作成用実行ファイル
ドキュメントをコンパイルする場合には以下のコマンドを実行して下さい.
$ make doc
src ディレクトリ以下のオブジェクトファイル, 実行ファイルの消去は
$ make clean
とする.
数理モデル解説と離散モデル解説, インストールの手引, 利用の手引とコードリファレンスの消去は
$ make clean.doc
とする.
$ make clean.all
とすると, 上記のすべてと Config.mk ファイルが消去される.