フーコーの振り子の再現実験 1)フランスの物理学者フーコーは 1851年パリのパンテオン寺院のドームに巨大な振り子をつるして, 地球が回転していることを人々に証明して見せた. その振り子は, 長さ67mの鋼鉄線に重さ28kgの鉄球をつるしたもの (左の写真)で周期約16秒という巨大なもので あった1). 19世紀の当時,もはや天動説を信じる人はほとんどいない. しかし,地球が回っていることを
心の底から信じている人
も,またいなかった. その疑いをはらすように, 人々の目の前で巨大な振り子は, 少しずつその道筋を変えていったのである 4).