gtool4 規約 version 4.3 / 6. netCDF 属性リファレンス

6.3 H-Z

2005-08-22T09:40:28+09:00 地球流体電脳倶楽部 davis プロジェクト



history

概要 [大域] [文字] [必須]
解釈 属性値を改行文字 "\n" によって区切って表示する。 それ以上の解析ができることを期待しないほうがよい。
生成 既存属性値のあとに日時、スペースひとつ、ユーザ名、"> "、コマンドライン、改行文字を追加しなければならない。 日時は JIS X 0301 の「暦日付の完全形式及び地方時の時刻の完全形式の拡張形式」により、 地方時と協定世界時の差を付加することを推奨する。 ユーザ名は UNIX システムでは whoami(1) コマンドの出力と同等のものとする。
:history = "2000-01-19T18:03:39+09:00 akahori> gt3togt4 gtool.in";
採択理由 netCDF

institution

概要 [大域] [文字] [推奨]
解釈 所属する変数の記述的名称。 たとえば作図プログラムはこの名称をラベルとして表示すべきである。
生成 何がしかの意味のある文字列を付与しなければならない。
:institution = "toyoda";
:institution = "toyoda@gfd-dennou.org";
:institution = "GFD-Dennou Club";
採択理由 GDT 

long_name

概要 [変数] [文字] [必須]
解釈 所属する変数の記述的名称。たとえば作図プログラムはこの名称をラベルとして表示すべきである。もしこの属性が欠けている場合には、変数名が代用される。
生成 何がしかの意味のある文字列を付与しなければならない。
ps:long_name = "surface pressure";
採択理由 netCDF, 必須の根拠は CSM 

missing_value

概要 [変数] [数値] [1] [推奨]
解釈 欠損値として推奨する値と解釈される。解釈系が新たな gtool4 規約に従った出力を生成する場合に、 欠損値として適当な値が見当たらない場合に missing_value 属性値を採用することが推奨される。 scale_factor 属性値および add_offset 属性値を使用して圧縮がなされているデータを解釈する場合には、 元のデータに変換する前にこの属性値を使用して欠損値であるかどうかを判定しなければならない。
生成 valid_range, valid_min, valid_max 属性で定義される欠損値を指定しなければならない。 scale_factor 属性値および add_offset 属性値を使用してデータを圧縮する場合には、 missing_value 属性値も圧縮されたデータ値に対応するものでなければならない。
ps:missing_value = -2.0e20;
採択理由 netCDF

modulo

概要 [変数] [数値] [1] [推奨]
解釈 変数が座標として解釈される場合 modulo 属性値が周期と解釈される。
生成 欠損値を指定してはならない。
lon:modulo = 360.0;
採択理由 GDT

north_pole

概要 [変数] [実数] [2]
現在の版では解釈・生成を規定しない。 将来は [参考] とみなされる予定である。
採択理由 GDT

old_interval

概要 [変数] [数値]
現在の版では解釈・生成を規定しない。 将来は [推奨] とみなされる予定である。
採択理由 GDT

old_spacing

概要 [変数] [文字]
現在の版では解釈・生成を規定しない。 将来は [推奨] とみなされる予定である。
採択理由 GDT

orbital_parameter

概要 [大域・変数] [文字]
現在の版では解釈・生成を規定しない。 将来は [推奨] とみなされる予定である。
採択理由 CSM

positive

概要 [変数] [文字] [推奨]
解釈 変数が縦軸または横軸として描画される場合の方向を決定する。 属性値が "up" ならば数値の大きいほうが上または右、 "down" ならば数値の大きいほうが下または左となる。
生成 変数が鉛直座標とみなされる可能性がある場合は適切な値を生成すべきである。
lon:positive = "up";
採択理由 COARDS, GDT, CSM. 左右方向に関する解釈は gtool4 独自のものである。

production

概要 [大域] [文字] [互換]
解釈 source 属性がない場合、 そのかわりに「データがどのように作られたか」 を示す文字列と解釈される。
生成 与える場合は source 属性と同一の文字列を与える。
:production = "GFD-Dennou Club AGCM 5.3";
採択理由 GDT

proj_coordinates

概要 [大域・変数] [文字]
現在の版では解釈・生成を規定しない。 将来は [互換] とみなされる予定である。
採択理由 CSM

proj_parameters

概要 [大域・変数] [文字]
現在の版では解釈・生成を規定しない。 将来は [互換] とみなされる予定である。
採択理由 CSM

quantity

GDT で規定されているが現在の版ではこの属性の利用については規定しない。

quantity_table

GDT で規定されているが現在の版ではこの属性の利用については規定しない。

scale_factor

概要 [変数] [実数] [1] [解釈必須]
解釈 数値型変数を解釈する際に scale_factor 属性値を乗算する。変数に add_offset 属性が与えられている場合は乗算を先に行う。
生成 scale_factor 属性をみだりに付加しないことを勧めるが、 データ格納効率に関する要求が認められるので禁止はしない。
ps:scale_factor = 100.0;
採択理由 netCDF

signedness

概要 [変数] [禁止]
解釈 NF_BYTE 型変数を解釈する際に 128 から 255 までの数値を負数と解釈するか否かを指定するものであるらしいが、 属性値の解釈は規定しない。
生成 この属性を付与することを禁止する。
禁止理由 netCDF

source

概要 [大域] [文字] [必須]
解釈 「データがどのように作られたか」を示す文字列と解釈される。
生成 数値モデルのバージョンや観測手段などを示す文字列を格納することが推奨される。
:source = "GFD-Dennou Club AGCM 5.3";
採択理由 CSM

standard_name

概要 [変数] [文字] [推奨]
解釈 所属する変数の記述的名称. CF 規約 で既定値が定めれられている場合には, その既定値を 与えることを強く推奨する. たとえば, 作図プログラムはこの名称をラベルとして表示すべきであり, データベースに登録する場合はこの名称を登録するべきである. もしこの属性が欠けている場合には long_name が代用され, 更に long_name 属性も欠けている場合には 変数名が代用される.
生成 CF 規約 で既定値が定めれられている場合には, その既定値を 与える.
ps:standard_name = "sair_pressure_at_sea_level";
採択理由 CF 規約

subgrid

概要 [変数] [文字] [推奨]
座標の縮約が行われたデータであることを示す。値については GDT を参照。
採択理由 GDT

time_format

GDT で規定されているが現在の版ではこの属性の利用については規定しない。将来の版では [参考] とみなされる予定である。

title

概要 [大域] [文字] [必須]
解釈 所属するファイル (データセット) の単純な名称。たとえば実験設定や (同じデータが分割されている場合は) 順番などを意味するも文字列であることが期待される。
生成 何がしかの意味のある文字列を付与しなければならない。
:title = "control";
採択理由 netCDF, 必須の根拠は CSM 

topology

概要 [変数] [文字] [推奨]
解釈 属性値が "circular" である場合、変数が座標として解釈される場合に周期的座標であることを示す。modulo 属性値が周期と解釈される。
生成 経度に相当する座標変数には付与するべきである。
lon:topology = "circular";
参照 周期的座標
採択理由 GDT

units

概要 [変数] [文字] [必須]
解釈 所属する変数の単位を表わす。解釈系は udunits 規約または JIS X 0124 の第一形式に従う単位の表記を正しく解釈できるべきである。
生成 生成系は JIS X 0124 の第一形式に従う単位表記を生成しなければならない。JIS X 0124 または udunits の適切な単位名から単位が構成できない場合、ユーザ定義の単位を設定すべきである。無次元量については "1" を設定すべきである。
ps:units = "hPa";
参照 単位
採択理由 netCDF

valid_min

概要 [変数] [数値] [1] [解釈必須] 
解釈 所属する変数の数値がこの属性値より小さくなった場合、 処理系は当該数値を欠損値とみなさなくてはならない。 scale_factor 属性値および add_offset 属性値を使用して圧縮がなされているデータを解釈する場合には、 元のデータに変換する前にこの属性値を使用して欠損値であるかどうかを判定しなければならない。
生成 もし指定しなければならないのならば、 絶対値のできる限り大きな負の数値を指定すべきである。 変数に valid_range 属性が付与されている場合はこの属性を生成してはならない。 scale_factor 属性値および add_offset 属性値を使用してデータを圧縮する場合には、 valid_min 属性値も圧縮されたデータ値に対応するものでなければならない。
ps:valid_min = -1.0e30;
参照 欠損値
採択理由 netCDF

valid_max

概要 [変数] [数値] [1] [解釈必須] <欠損値>
解釈 所属する変数の数値がこの属性値より大きくなった場合、 処理系は当該数値を欠損値とみなさなくてはならない。 scale_factor 属性値および add_offset 属性値を使用して圧縮がなされているデータを解釈する場合には、 元のデータに変換する前にこの属性値を使用して欠損値であるかどうかを判定しなければならない。
生成 もし指定しなければならないのならば、 絶対値のできる限り大きな正の数値を指定すべきである。 valid_min 属性値より小さい値を与えてはならない。変数に valid_range 属性が付与されている場合はこの属性を生成してはならない。 scale_factor 属性値および add_offset 属性値を使用してデータを圧縮する場合には、 valid_max 属性値も圧縮されたデータ値に対応するものでなければならない。
ps:valid_max = 1.0e30;
参照 欠損値
採択理由 netCDF

valid_range

概要 [変数] [数値] [2] [互換] <欠損値>
解釈 所属する変数の数値がこの属性値2つの範囲の外になった場合、 処理系は当該数値を欠損値とみなさなくてはならない。 scale_factor 属性値および add_offset 属性値を使用して圧縮がなされているデータを解釈する場合には、 元のデータに変換する前にこの属性値を使用して欠損値であるかどうかを判定しなければならない。
生成 valid_range よりも valid_min および valid_max 属性を指定することを推奨する。 もし指定しなければならないのならば、 できる限り絶対値の大きな正負の数値を指定すべきである。 第1要素より第2要素の数値が大きくなくてはならない。 変数に valid_min 属性または valid_max 属性が付与されている場合はこの属性を生成してはならない。 scale_factor 属性値および add_offset 属性値を使用してデータを圧縮する場合には、 valid_min 属性値も圧縮されたデータ値に対応するものでなければならない。
ps:valid_range = -1.0e30, 1.0e30;
参照 欠損値
採択理由 netCDF

特別な役割を持つ変数名

以下の名前は予約ではありませんが、特別な目的のため使用されるので、一般の変数名としての利用は勧められません。