2003 年 8 月 21 日 地球流体電脳倶楽部
ここまでに示した例では 1 つのファイルに全ての変数と属性の出力を行いました. しかしながら複数のファイルへ出力することもできます.
ここでは 2 次元の熱対流を計算するプログラムを例に解説します. 出力する変数は 2 つ(流線関数と温度)です. 1 つのファイルに出力を行うプログラムが benard_1.f90, 2 つのファイルに分けて出力を行うプログラムが benard_2.f90 です.
benard_2.f90 では 29 行目で
type(GT_HISTORY) :: hst_psi, hst_temp
とし, それぞれ流線関数と温度を出力するファイルを示す GT_HISTORY 型構造体変数 hst_psi と hst_temp を宣言します.
次に 72 行目と 90 行目の HistoryCreate で出力ファイル psi.nc と temp.nc を作成します. このとき最後の引数には 29 行目で宣言した hst_psi と hst_temp を代入します.
112 行目から 115 行目までが出力です. HistoryPut の第 3 引数には HistoryCreate で指定したそれぞれの出力先ファイルに対応する GT_HISTORY 型構造体変数を代入します.