本文書は gtool5 ライブラリの構成と保守に必要な知識を概観します。
gtool5 ライブラリは多次元数値データの抽象的インターフェイスや、 関連ツールを作成するのに必要な機能を提供します。
図1: gtool5 の概観 [ OpenOffice Draw Src ]
gtool5 は、Fortran90 で数値モデルを作成するユーザに、 gtool4 netCDF 規約 に基づく形式のデータを出力するための 簡易インターフェースです。
gtool_history 層は、ユーザへ簡易なインターフェースを提供します。 ユーザ は、作成する数値モデル中でこのライブラリ内のサブルーチンを呼び出すこと で、 簡単にgtool4 netCDF 規約に基づく形式のデータを出力できます。
データアクセスを提供する gtdata 層は、 各種のデータ形式を抽象化した 多次元数値データアクセスライブラリです。 いかなるデータ形式も、 多次元数値配列である変数と、 それに付随する属性の集合としてアクセスできます。
an_generic 層は、netCDF データ形式とのデータアクセスライブラリです。
他に、頭に dc のついたライブラリ群は、 エラー処理ルーチン、 処理系依存事項ラッパー、文字処理ルーチンなどです。
これらの機能を実現するために、gtool5 ライブラリは以下のものに依存しています。