ギリシア文字の小文字には表記が2通りあるものがいくつかありますが, DCL のフォントにはそれぞれ一方しか用意されていません. たとえば, 気象学では温位を表すのに θ を使いますが, DCL のフォントで用意されているのはもう1つの表記のほうで, それだとちょっと違和感があります. そこで, 足りない文字の追加フォントを作成してみました.
パッチ: dcl-5.3.3-add_greek_fonts.patch
使い方は以下のとおりです. (DCL でも DCL-C でも, 使い方は同じです)
% tar zxvf dcl-5.5.3.tar.gz
% cd dcl-5.5.3 % patch -p1 < ../dcl-5.3.3-add_greek_fonts.patch
% ./configure % make # make install
ギャラリー | |
フォント番号 240-245 が追加したフォントです. | |
ここでやっているように, font1n あるいは font2n の空き番号に新しく定義をすれば, フォントを追加することができます.
DCLのフォントはいわゆるストロークフォントです. 以下のような書式になっています:
font1n が Sans-Serif, font2n が Serif フォントです. どちらか一方だけにフォントを追加することもできますが, 個人的な用途にとどまらず広く使ってもらうためには, やはり両方用意すべきでしょう(ちなみに記号の場合は一部を除いて font1n, font2n どちらも同じです).