Additional fonts for DCL: lower-greek

Last modified: 2010-02-22 12:35:20 JST

ギリシア文字の小文字には表記が2通りあるものがいくつかありますが, DCL のフォントにはそれぞれ一方しか用意されていません. たとえば, 気象学では温位を表すのに θ を使いますが, DCL のフォントで用意されているのはもう1つの表記のほうで, それだとちょっと違和感があります. そこで, 足りない文字の追加フォントを作成してみました.

パッチ: dcl-5.3.3-add_greek_fonts.patch

使い方は以下のとおりです. (DCL でも DCL-C でも, 使い方は同じです)

  1. 上記パッチを取得

  2. DCLのソースアーカイブを同じディレクトリに置き, 展開
    % tar zxvf dcl-5.5.3.tar.gz
     
  3. パッチを適用
    % cd dcl-5.5.3
    % patch -p1 < ../dcl-5.3.3-add_greek_fonts.patch
     
  4. あとは普通に,
    % ./configure
    % make
    # make install
     

ギャラリー

フォント番号 240-245 が追加したフォントです.



フォントの追加方法

ここでやっているように, font1n あるいは font2n の空き番号に新しく定義をすれば, フォントを追加することができます.

DCLのフォントはいわゆるストロークフォントです. 以下のような書式になっています:

font1n が Sans-Serif, font2n が Serif フォントです. どちらか一方だけにフォントを追加することもできますが, 個人的な用途にとどまらず広く使ってもらうためには, やはり両方用意すべきでしょう(ちなみに記号の場合は一部を除いて font1n, font2n どちらも同じです).