個々の WZR-HP-G54 用に 地惑専攻プライベートIPアドレス登録 からプライベート IP を取得しておく。 それぞれ、以下のホスト名、MAC アドレスで登録する。 (MAC アドレスは本体裏に印字されている)。 なおホスト名にそれぞれ番号をつけたのは個体ごとの区別を付けるためであり、 01 と 02 の間に優劣などは無い。
ホスト名 MAC アドレス air-station-01 00:0D:0B:7C:05:E2 air-station-02 00:0D:0B:7C:13:26 air-station-03 00:0D:0B:7C:10:88
なお、このプライベート IP は WZR-HP-G54 の無線 LAN ルータとしての 設定用に用いるものであり、一度登録が済んでしまえば、無線 LAN を利用する 各ユーザはこのアドレスに関して知っている必要は無い。 ( もちろん、無線ルータの管理者はこのアドレスを知っておく必要がある )
目標は、以下のように 8 号館プライベートネットワークを無線ネットワーク に拡張利用することである。つまり、無線ルータをいわば「無線ハブ」 *1 として利用する。
| | | 8 号館プライベートネットワーク <-|-> グローバル | | ネットワーク | ┌──→ air-station-01 ←──┐ | | ┌─┐←──┘ └───→┌──┐ ↓ | |PC|←─────→ air-station-02 ←──────→|blue|<=======> | └─┘←──┐ ┌───→└──┘ | └──→ air-station-03 ←──┘ ↑ | ↑ ↑ 8 号館プライベート | ここは無線 ここは有線 LAN ルータ |
以下では WZR-HP-G54 を「無線ハブ」として利用する方法を記すが、 詳しい設定方法については、付属の取扱説明書を参照してもらいたい。
電源コネクタを差し込むだけで、電源は入る。
初期状態だと、暗号化無しの状態で SSID も配布しているので PC の無線デバイスから簡単に見つけることが可能なはずである。 (SSID は本体裏に書いてあるので、複数ある場合にはそれを参照する)
DHCP による IP 配布までしてくれているので、無線接続が IP アドレスを取得できているか確認すること。 (この IP が取得できていないと WZR-HP-G54 に接続できない)
なお、有線でこれと同等なことをしようと思うならば、設定を行う 手元の PC と WZR-HP-G54 の LAN 側のポート とをネットワーク線で つなぐこと。 WAN 側のポートではないので注意。
WZR-HP-G54 は 192.168.11.1 になっているはずである。 (もしくは、先ほど PC が取得した IP が 192.168.xxx.2 であるならば、 192.168.xxx.1 であるはずである)。
http://192.168.11.1
でブラウザでアクセスする。
ユーザ名とパスワードを聞かれるが、
ユーザ名:root パスワード: (空欄)
でよい。
トップの右下にある「アドバンスト設定」をクリックする。 左に出てくる「LAN 設定」の中の「LAN ポートを選択する」すると、右側に
IP アドレス : 192.168.11.1 (仮) サブネットマスク: 255.255.255.0 DHCP サーバ機能 : 使用する
になっていると思うので、以下のように設定変更する。
IP アドレス : 192.168.xxx.xxx (プライベート LAN 登録で取得されたもの) サブネットマスク: 255.255.255.0 (プライベート LAN のネットワークにあわせる) DHCP サーバ機能 : 使用しない
変更後、「設定」ボタンを押すと設定が反映される。
なお、この変更により一時的に接続できなくなるが、設定している マシンの無線デバイスのプライベート LAN 登録もちゃんと なされていれば、今度は専攻 DHCP サーバから直接 IP が振られ、 同時に WZR-HP-G54 にも再度アクセス可能である。
万が一設定を間違った場合は接続が不能になる可能性がある。 もしもそのようになったのであれば、あわてず騒がず、底面にある 初期化スイッチを押すこと。(詳しくは取扱説明書参照)。 これで WZR-HP-G54 の電源をいれる からやり直すことが可能である。
ここまでの設定を 3 台分行ってしまう。目標の概念図 のようになっていれば、良い。
この時点で、どの WZR-HP-G54 に接続しても、PC の無線デバイスは同様な プライベート IP が振られ、また各 WZR-HP-G54 の IP にアクセスすることで WZR-HP-G54 自体の設定も可能になっていること。
ホスト管理を 地惑専攻プライベートIPアドレス登録 で行っているため、無関係な人間が何の情報もなしにアクセスが可能なわけでは ないが、暗号化を行わないと、通信データをそのまま盗聴されたり、 成り代わりなどが可能なため、無線通信を暗号化する。
WZR-HP-G54 で可能な暗号化方式は以下の3つである。
詳細は勉強して、テクニカルノーツ にまとめる 予定である。(あくまでも予定である)。
暗号化の設定は添付される CD のマニュアルの「セキュリティを強化したい」→ 「… WZR-HP-G54 …」→「無線の信号を手動で暗号化する」を参照のこと。
現在の暗号化方式と暗号化キーに関しては こちら を参照せよ。
ローミングサービス を利用するための設定を行う。
詳細は添付される CD のマニュアルの「無線機能の設定を変更したい」→ 「… WZR-HP-G54 …」→「自動的に AirStation 接続を切り替える (ローミング機能)」 を参照のこと。この際、個々の無線ネットワークの識別 ID である SSID (Service Set Identifier) は以下のようにする。
共通 SSID : EPnetFaN
なお、添付 CD のマニュアルでは LAN 側の IP と DHCP の設定を 行っていたが、上記の設定で、WZR-HP-G54 は DHCP & NAT ルータとしては 機能しないようにしてあるので、設定しない。
また、添付の CD のマニュアルでは WEP で共通の暗号鍵を指定する ように、書いてあるが上記で同じ WPA-PSK の事前共通鍵を3つの WZR-HP-G54 に設定してあるので、その部分も無視してよい。
詳細は添付される CD のマニュアルの「セキュリティを強化したい」→ 「… WZR-HP-G54 …」→「設定画面のパスワードを設定する」を参照のこと。
現在、パスワードは このように 設定されている。(要パスワード)
基本的に 8 号館の南北の階段より内側の範囲は利用可能である。 (ただし、階段ではかろうじて切れない、程度)。 電脳大飯店や研究サロン、情報サロン、(おそらく) 共用セミナー室 では利用可能であろう。
ただし、一番南にある講義室や一番北の図書館はおそらく無理。 (もしも講義室での利用を考えるならば、電脳大飯店の南側に、図書館での 利用を考えるのであれば、図書館か事務室(?) に設置する必要があるだろう)
*1正しい呼び方を探したがうまいこと見つからなかった。一部では
「アクセスポイント」などとも言うらしいが、これもまた別の意味がある
言葉なので紛らわしいため、ここでは敢えて「無線ハブ」と呼ぶ。