4 NetCDFライブラリの使用
NetCDFライブラリを使用するためにNetCDFインターフェースの事をすべて知っている必要はありません。NetCDFファイル作るのであれば片手で足りるほどのルーチンさえ知っていれば必要な次元・変数・属性を定義し、NetCDFファイルにデータを書き込むことができます。(ncgenユーティリティを使用してあらかじめファイルを作成しておいてから、NetCDFライブラリのデータ書き込み呼び出しを活用したプログラムを走らせたならば、使用するルーチンの数はより少なくなります。同様に、あるNetCDFオブジェクトに格納されたデータにアクセスするソフトウェアを作成する際、NetCDFファイルをオープンし、データにアクセスするためにはNetCDFライブラリのほんの一部しか使用しません。もちろん、任意のNetCDFファイルにアクセスする包括的なアプリケーションを作る場合には、NetCDFライブラリにより精通している必要があります。
この章では通常の使用に必要な一般的なNetCDFの呼出し手順の例をいくつか紹介します。明確さのため、ここではルーチンの名前のみを挙げています。宣言やエラーチェックについては触れていません。また、型に限定される変数や属性のルーチン名のサフィクスについても省略してあります。複数回使用される宣言文は字下げをしてあります。また、…を使用して他の宣言文の任意のシークエンスを表しています。全パラメーターのリストは後の章で説明します。
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