next up previous contents
: 2 数値モデル : SPMODEL の一環としての球面浅水モデルを用いた Williamson et : 目次   目次

1 はじめに

数値モデルを開発する際にその数値コードおよび計算結果の精度を確かめるた めには, 簡単な初期条件と境界条件を与えた数値実験を行い, 計算結果を解析 解または他の数値モデルによって得られた計算結果と比較することが有効であ る. 球面浅水方程式系に基づく数値モデルのためのそのような数値実験として, Williamson et al. (1992) によって提案された 7 つの標準実験 (以下 テストケース 1 $\sim$ 7 と呼ぶ) がある. Williamson et al. (1992) のテストケースはそもそも有限差分法に基づく球面浅水モデルのため の数値実験として考えられた. 計算結果の精度を吟味する際には, 同程度の空 間分解能を持つスペクトル法に基づく球面浅水モデルの結果と比較することが 指定されている. Jakob-Chien et al. (1995) は参照先となるスペクト ル法に基づく球面浅水モデルの計算精度を調べるため, NCAR のスペクトル球 面浅水モデル STSWM (Jakob, 1992) を用いて Williamson et al. (1992) のテストケースを行っている.

本稿では, SPMODEL の一環として開発された球面浅水モデルの数値コードおよ び計算結果の精度を確かめるため, そのモデルを用いて Williamson et al. (1992) のテストケースを行う. 格子点数などの数値計算設定は Jakob-Chien et al. (1995) に準じたものとする.


next up previous contents
: 2 数値モデル : SPMODEL の一環としての球面浅水モデルを用いた Williamson et : 目次   目次
Odaka Masatsugu 平成17年5月16日