4-1-3. 数値的に解くために 平衡解を求めるためのテクニック 対数の扱い 対数の項を -∞ に発散させないために, 全体を m^φ で割る. これにより物質の存在量が限りなく 0 に近付いた場合, 対数の項は 0 に収束する. 相の扱い (その 1) ある相に含まれる物質が全て 0 に近付くと以下の式は不定になる. そのため, ある相に存在する物質量が全て 0 に近付いた場合は, その相は存在しないものとして計算を進める. 負のモル数の扱い 計算によってモル数が負になる場合がある. その場合は, 初期存在量と物質量変化に適当な係数 λ を乗じたものの和を平衡時の存在量とみなす. この存在量は元素の保存を満たす.