4-2-2. 数値的に解くために 擬断熱条件を数値的に解くためのテクニック 相の扱い (その 2) 擬断熱を仮定しているので, 凝縮物質は空気塊から離脱する (存在量を 0 にする). その状態でさらに 1 ステップ進めて空気塊を p = p + dp に持ち上げると, 凝縮物質の存在量が全て 0 なので凝縮相に関する方程式が除かれる. (4-1-3 「相の扱い(その 1)」参照). 熱力学的に凝結する高度でも, 凝縮相の方程式が除去されてしまったので, 凝縮が生じないということが起きる. そのような状態を回避するために, 圧力 p を dp 変化させるたびに, 凝縮相に凝縮するための「タネ」を入れている. 例えば水蒸気の存在量の 1/10 を液体の水の存在量に振り分けるという作業を行っている.