6. まとめ 外惑星大気を念頭におき, 大気の鉛直温度分布と鉛直物質分布を計算するための手法を検討し, 数値計算ソフトウェアを開発した. 本ソフトウェアの特徴は, 空気塊に含まれる物質の標準化学ポテンシャルの表さえあれば, 「どのような組成の大気でも計算できる」ことにある. 実際, スキームを変更することなく木星大気と地球大気の鉛直温度分布と鉛直物質分布とを計算できた. したがって本ソフトウェアは, 木星型惑星の鉛直温度分布と鉛直物質分布の計算を Atreya and Romani (1985) よりも簡単に行うことができる.