SZPACK ではポリラインやテキストといった各図形要素をすべて
折れ線とトーンに分解する.
したがって SZPACK には,
折れ線とトーン描画の2系統の基本描画ルーチンがあり,
その上位にSGPACK の各プリミティブに対応するインターフェイスルーチンが
ある.
折れ線とトーンの基本描画ルーチンは両方とも,
オープンとクローズの間で必要な座標点を指定する構造になっており,
最上位の U 座標系のルーチンから最下位の R 座標系のルーチンまで,
座標変換やクリッピングの処理単位ごとのルーチンが用意されている.
上位のインターフェイスルーチンも,
オープンとクローズのルーチンがあって,
その間で呼ばれる描画ルーチン
(基本描画ルーチンのオープンからクローズまでをひとまとめにしたもので,
SGPACK の各プリミティブに対応する.)
が用意されている.
この上位インターフェイスのオープンのタイミングで,
各プリミティブの属性設定などの初期化が行なわれ,
SWPACK の swoopn (オブジェクトのオープン) が呼ばれる.
クローズのタイミングでは swocls (オブジェクトのクローズ)
が呼ばれる.
SGPACK の各ルーチンは,
基本的に1つのプリミティブ毎にオープンとクローズを行なうが,
同じ属性のプリミティブを多数描画する際には,
このオープンとクローズの処理にかかる時間が無視できなくなる場合がある.
そのような場合には, SZPACK の上位インターフェイスルーチンを使って,
1回のオープンとクローズの間に,
複数のプリミティブを描画するようにすることで高速化が図れる.