6.3.1 chval

1.
機能
実数値を文字書式仕様にしたがって文字列化する. 8文字以内におさまるよう(有効数字は3桁以下) 自動的に書式仕様を生成するオプションもある.
2.
呼び出し方法
cval = NumRu::DCL.chval(cfmt,val)
3.
パラメーターの説明
cfmt (C*(*)) 文字書式仕様あるいは chvalが 解釈するオプション. cfmtの最初の文字が '('で 始まるとき文字書式仕様と解釈する. これ以外のときの オプションとして次の4つが指定可能である.
    'A': 書式仕様を自動的に生成する.
    'B': 'A'かつ後続の'0'と小数点を除く.
    'C': 'B'かつ小数点の前の'0'を除く.
    'D': 'C', ただし指数形式のときに限る.
    たとえば cfmtとして 'A', '(F6.1)'のように指定する.
val (R) 文字化する実数値.
cval (C*(*)) 文字化された実数値を返す 長さが8文字以上の文字型の引数.
4.
備考
(a)
cfmtの長さは16文字以下でなければならない.
(b)
cfmtとして整数型の編集記述子も指定できる. このときvalの小数点以下を四捨五入して文字列化される.
(c)
chvalは自動的に文字を左詰めする. つまり実数値1.2を文字化するために'(F4.1)'としても '(F8.1)'としてもchvalが返す値はどちらも'1.2'である.
(d)
システムによっては, F型編集記述子によって1より小さい 値を編集するとき, 小数点の左隣にゼロがつかない場合があるが, このルーチンはそのような場合'0' (ゼロ)を補う.
(e)
指数部を示す文字は'e' (小文字)を用いている.