2020 年度 組込システム (J5)
はじめに
本科目では ESP32 マイコンを用いて以下を目的とした演習を行う.
- 比較的低級な C 言語から, 高級言語 (python, ruby) までの各種言語を用いたプログラミングを修得する.
- ESP32 の公式な開発環境は C 言語.
- 高級言語でのマイコンプログラミングの実際を理解する.
- 呼び出し元の言語に応じたラッパーを作成し, ラッパーを経由して C 言語ライブラリを使用する.
- マイコン周辺機器 (peripheral) のデータシートを (多少なりとも) 読み, それをプログラミングできるようになる.
解説
教材
教育ボード
本ドキュメントでは ESP32 マイコンを搭載した教育ボードを対象とする.
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USB-Linux
USB ブートの Linux (Debian 10) を利用する. 演習ではイメージファイル (<URL:es-mruby2020.img> 29GB) の書き込まれた USB メモリ (SanDisk SDCZ73-032G-G46 [32GB]) を用いる.
USB メモリから Linux をブートするためには, 利用する PC の BIOS で以下を設定を行う必要がある.
- BIOS のタイプ: UEFI (legacy では起動しない)
- SecureBoot: 無効
- Boot: USB メモリの優先順位を上げる.
ログインするための情報は以下の通りである.
- user, live
演習
各種開発環境を用いたプログラミング
[1] Arduino IDE + ESP32ボードマネージャ
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[2] ESP-IDF 環境 + C 言語
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[3] MicroPython
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[4] mruby/c
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mruby/c で IoT
課題:定期的に温度計測を行い,その結果をサーバに送信するプログラムを作成せよ.
mruby/c のライブラリ作成
ITOC のチュートリアルを利用.
TODO
- WPA2 enterprise
- GPS, CO2 センサ, ディープスリープ
[参考] 教材準備
ブート可能な USB-Linux のセットアップや, 各開発環境のセットアップ方法を以下にまとめる.
- USB メモリへの Debian 10 のインストール
- ESP-IDF 環境のセットアップ
- ESP-IDF : ESP32 マイコンの標準開発環境
- ESP-IDF + mrubyc 環境のセットアップ
- Arduino + ESP32 環境のセットアップ
- MicroPython 環境のセットアップ
- 補足: Windows 10: ESP-IDF + mrubyc 環境のセットアップ
- 補足2: Windows 10: ESP-IDF + mrubyc 環境のセットアップ (WSL)
演習で使う Live-USB の img ファイルは <URL:es-mruby2020.img> (29GB) である. これを USB に焼き, しかるべく PC の bios (UEFI) を設定すれば演習環境を再現できる. なお, img ファイルを USB メモリに焼くには Linux の dd コマンドや Etcher など使うと良い.
謝辞
- しまねソフト研究開発センター からの研究費を受けた (2019 年度〜)