6 次元
NetCDF ファイルの次元はファイルが作成されると同時に定義され、NetCDFファイルが定義モード中に行われます。後に次元数を増やしたい場合などには定義モードに再び入れば良いです。NetCDF次元には次元名と次元長が存在します。一つのNetCDFファイルは最大で一つのunlimited (無制限)次元を持つことができます。この次元を使用する変数はこの次元沿いには無制限に伸ばすことができます。
一つのNetCDFファイルには定義できる次元数に上限(100)が推奨されています。この上限値は 事前に定義されたマクロ NC_MAX_DIMSです。上限値を規定する目的は一般的なアプリケーションをより簡潔に作成できる点にあります。それらのアプリケーションでは NC_MAX_DIMS 配列を用意することのよって任意のNetCDFファイルを扱うことができます。NetCDF ライブラリの実装においてはこの勧告された上限値は強制項目ではありません。したがって、必要に応じてそれ以上の次元数を使用することも可能です。しかし、勧告された上限値を仮定したNetCDFユーティリティは、その結果生じるNetCDFファイルを扱えなくなる可能性もあります。
通常、次元名と次元長は次元がはじめて定義されるときに固定されます。後に次元名を変更することは可能ですが、(無制限次元以外の)次元長を増やす手段は、既存のファイルの内容を新たに次元長を固定した新しいNetCDFファイルにコピーする以外にはありません。
C インターフェース上の次元長は int型ではなくsize_t 型です。それによって16ビット intデータ型しか扱わないプラットフォーム(例えばMS-DOS)上のNetCDFファイル中のデータにすべてアクセスすることが可能になります。もし逆に、次元長がint 型ならば、16ビットint が許容できる以上の次元長を持つ変数からデータアクセスができなくなります。
オープンされたNetCDFファイル中のNetCDF次元は 次元ID(dimension ID)と呼ばれる小さい整数によって参照されています。C インターフェースでは、次元IDは定義された順に 0, 1, 2, …,となります。
・ 次元名と次元長を与えて次元を作成する。
・ 次元名から次元IDを取得する。
・ 次元のIDから次元名と次元長を取得する。
・ 次元の名前を変更する。
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