-c |
すべての次元・変数・属性値の宣言文と、座標変数(次元でもある変数)の値を示します。座標変数でない変数のデータ値は出力に含まれません。任意のNetCDFファイルの構造と内容をざっと見るのに最も適したオプションです。 |
-h |
出力でヘッダー情報のみ示します。つまり、入力NetCDFファイルの次元・変数・属性の宣言文のみを出力し、変数のデータ値は一切出力しません。出力は‘-c’オプションを使用した場合とほぼ同じですが、座標変数の値も出力に含まれません。(‘-c’または‘-h’オプションのどちらか一つのみ指定できます。) |
-v var1,… |
出力は、すべての次元・変数・属性の宣言文と、指定された変数のデータ値を含みます。このオプションの後にあるカンマで区切られた表中に、一つまたは複数の変数を名前で指定なければなりません。この表はこのコマンドへの唯一の引数でなければならないので、空白や他の空白文字を含むことはできません。名前付き変数は入力ファイル中で有効なNetCDF変数でなければなりません。このオプションが選択されておらず、さらに‘-c’または‘-h’オプションも選択されていない場合のデフォルトでは、すべての変数の値が出力されます。 |
-b lang |
出力のデータ部分において、データの各‘列’にCDLコメント形式の(‘//’で始まるテキスト)簡潔な注釈が含まれるようになります。これによって多次元変数のデータ値の確認が容易になります。langが‘C’または‘c’で始まれば、C言語の規約(零基準のインデックス、最終次元が最も早く変わる)が使用されます。langが‘F’または‘f’で始まれば、FORTRAN言語の規約(1を基準としたインデックス、最初の次元が最も早く変わる)が使用されます。どちらの場合にも、データは同じ順番で表示され、注釈のみが異なります。このオプションは大量の多次元データを一覧する時に便利です。 |
-f lang |
各データ値(文字配列中の個々の文字は除く)についての注釈が、連なるCDLコメント形式(‘//’で始まるテキスト)でデータ部分に含まれます。langが‘C’または‘c’で始まればC言語の規約(零基準のインデックス、最終次元が最も早く変わる)が使用されます。langが‘F’または‘f’で始まれば、FORTRAN言語の規約(1を基準としたインデックス、最初の次元が最も早く変わる)が使用されます。どちらの場合にも、データは同じ順番で表示され、注釈のみが異なります。このオプションでは、各データ値が完全に識別された形で、別の行に表示されるので、データを他のフィルタを通してパイプする際に便利です。(‘-b’または‘-f’のオプションのどちらか一方のみしか指定できません。) |
-l len |
文字でないデータ値のリストをフォーマットする際に使われる、一行の最大長のデフォルト値(80)を変えます。 |
-p float_digits[,double_digits] |
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属性や変数の浮動小数点数または倍精度のデータ値のデフォルトの精度(有効数字の桁数)を指定するのに使われます。指定された場合には、変数のC_format属性の値より優先されます。浮動小数点データは有効数字float_digits桁で表示されます。double_digitsも指定されている場合には、倍精度値も同じ桁数で表示されます。‘p’指定がなされていない場合には、浮動小数点と倍精度のデータはそれぞれ有効数字7桁と15桁になります。精度を下げれば、CDLファイルを小さくすることができます。浮動小数点と倍精度の両方が指定する場合には、2つの値をカンマ(空白無し)で区切り、このコマンドに対して単一の引数として与えなければなりません。 |
-n name |
CDLでは、‘ncgen -b’がデフォルトでNetCDFファイル名を付ける際にNetCDFファイルの名前を必要とします。デフォルトでは、ncdumpは入力NetCDFファイル名から拡張子を取り払った後、残されたファイルメ名の最後の要素でもって名前を付けます。違う名前を指定する場合には‘-n’オプションを使いましょう。‘ncgen -b’で使われる出力ファイル名を指定することは可能ですが、ncdumpを使用し生成されたCDLファイルを編集し、その編集されたCDLファイルから‘ncgen -b’によって新しいNetCDFファイルを生成する際に、貴重なNetCDFファイルをうっかり上書きしてしまわないように、ncdumpにデフォルト名を変えさせることをお勧めします。 |