2次元格子点上で与えられたベクトルデータのクイックルックには
UGVECT
を用いればよい.
この例では, 基本的にはud2f01.fと同様なプログラム構成で
(ただしベクトル場の生成をおこなった上で), UGVECT
を呼んでいる.
格子点座標に関する情報を設定していないときには, これまでの
UDCNTR
やUETONE
と同じように,
現在設定されているウインドウいっぱいに等間隔の格子点を設定する.
ベクトルの各成分はV座標系(ビューポートの座標系)に
おける単位であたえる.
ただしこの例のようなおまかせ描画のときは,
ベクトルの長さが格子点間隔を越えないようにスケーリング
ファクターが決定され, それを乗じてベクトルが描かれる.
これは, UG
pGET/
UG
pSET
の
管理する内部変数'LNRMAL'
が
初期値としては.TRUE.
(自動的にスケーリングファクターを決める)となっているためである.
さらに, XとYのスケーリングファクターを同じにするかどうかを決める
内部変数'LEQRAT'
が, 初期値として.TRUE.
となっているので,
XとYのスケーリングファクターは同じになっている.
図の下部マージンには用いられたスケーリングファクターが表示される.
これまでに説明したUDPACKやUEPACKと同様に,
UGPACKにおいても欠損値処理が可能である.
ここでは, Y方向の下端と上端は欠損値となっているので,
GLLSET
によって内部変数'LMISS'
を.TRUE.
とし
欠損値処理をおこなうよう指示している.
(流れの場は, 単にu2df01.fで用いた場の差分から作ったもので コリオリのファクターなどは取り込まれていませんので悪しからず. )