これは GRPH1 で出力できるいろいろな文字の例である.
GRPH1 においては | " _
の3文字は添字の制御に使われる.
何も指定しなければ, これらの文字も他の文字と同様に文字として出力されるが,
SGLSET
で内部変数
'LCNTL'
を.TRUE.
にすると上付, 下付の
添字を出力することができる.
ここで注意すべきことは, 文字列が添字で終る場合でも,
添字の後に必ず"
を入れて通常の文字モードに戻すことである.
こうしないと, 文字列の長さが正確に求まらず,
センタリングや右よせ等の処理がうまくいかない.
また, 添字の大きさや上下の移動量は,
それぞれSGRSET
で内部変数'SMALL'
, 'SHIFT'
を
指定することにより変更できる.
GRPH1 は2種類のフォントを持っており,
SGISET
で内部変数'IFONT'
を2とすることによって,
フォント番号2の高品位フォントを出力することができる.
この例を見ればわかるように,
高品位フォントは複数の線を引くことで, 線の太さを調節しているため,
ラインインデクスで線の太さを変えられる出力装置の場合には,
太い線を指定すると空白が潰れてそれらしい文字になる.
また, 当然のことながら高品位フォントを使うと出力量が増えるので, 出力に時間がかかるようになる.
フォントテーブルを見ればわかるように,
GRPH1 は普通のアルファベットだけでなく,
ギリシャ文字や特殊記号のフォントも持っている.
これらを出力するには, フォント番号を文字関数CSGI
で文字コードに変換し,
それをテキストとして SGTXV
等に渡せばよい.
この文字関数 CSGI
は ASCII コードを使用する計算機では
CHAR
関数と同値であり,
これを使っても同じ結果が得られるが,
EBCDIC コードを使用する計算機では
CHAR
関数で正しい文字が得られない.
従って, CSGI
を使って文字コードを指定しておけば,
どちらのコードを使用する計算機であっても正しい結果が得られる.
フォント番号に関しては
「GRPH1」
マニュアルの付表を参照のこと.