用紙の形は普通長方形なので, そこに正方形の領域をとって, その中だけに図を書くのはもったいない. 紙一杯に図を描きたい, という時もSLPACKを活用して欲しい.
紙を一杯に使う機能そのものは SGPACK の基本的な機能で,
SGLSET
を用い内部変数 'LFULL'
を
.TRUE.
にすれば,
物理的な描画範囲一杯に描画することができる.
しかしその場合, 物理的な描画範囲はデバイスによって違うので,
異なるデバイスに出力する際にエラーを起こして出力できなくなる
可能性がある.
そこで,
SGLSET
で'LFULL'
を.TRUE.
にしたときは,
SLRAT
を使って
「私は 1 × 0.6 の領域に図を描きたいのだ」
と宣言しておくことをお勧めする.
SLRAT
で縦横比が指定されると,
以後, この領域が最大内接するように描画領域を設定するので,
1 × 0.6 の比率を持つデバイスには一杯の図が描けるし,
そうでないデバイスに出力してもエラーは起こさない.
この例では, 作画領域の上下に0.08のマージンをとってタイトル等のスペースを確保した後 1 × 0.6 の領域を宣言しているので, 実際には 0.6 + マージン幅の長さが縦方向に確保されることになる.