これは指定した領域に網かけをする例である.
SGTNU (SG ToNe U)
はU座標系で多角形の内部に網かけをする.
引数の形は SGPLU
と同じであるが,
SGTNU
では指定した点列の始点と終点を結んだ多角形の中を塗りつぶす.
(左下)
座標点に関してSGTNU
に渡したものと同じ引数で折れ線を描いているが,
始点と終点は一致する必要のないことがわかる.
SGTNU
で行う網かけのパターンの指定は
SGSTNP (SG Set ToNe Pattern)
で指定できる.
例によってパターンを同時に指定するルーチン SGTNZU
も用意されている.
トーン番号とパターンの対応については,
「GRPH1」マニュアルの付表
を参照のこと.
SGTNU/SGTNZU
で指定する多角形は単連結領域である必要はない.
右上のように多角形の辺同志が交差する「ねじれた多角形」でも,
その図形によってできる閉領域全てを塗りつぶす.
なお, 何も指定しなければ標準的にはハードフィル
(ディバイスに依存した網かけ)を行うようになっている.
しかし,ハードフィルができないようなディバイス, あるいは
SGLSET
で内部変数 'LSOFTF'
を .TRUE.
にすると,
ソフトフィルによる網かけをおこなう.
ここでは, ハードフィルができないようながデバイスも念頭に置いて,
ソフトフィルを陽に指定した.