DCL:GRPH1:SGPACK : ユーザーインターフェイス
文字列の図形出力(text primitive)に関するサブルーチン群.
GRPH1では2種類のフォントが使用できる.
フォント番号は内部変数'IFONT'を指定することによって選択できる
(初期値は1).
2.4.4節, およびフォントテーブル
(8.1.2, 8.1.3節)参照.
普通, キーボードにある文字はそのまま表示される.
キーボードにない文字, あるいはキーボードにあっても正しく表現されない文字は,
関数副プログラムCSGI (2.12.1節参照)の引数として
フォントテーブルに示してある番号(DCL文字番号)
を与えることによって描くことができる.
詳しくは, 2.12節を参照のこと.
また内部変数'LCNTL'が.TRUE.なら,
制御文字を有効として上付および下付添え字を描くことができる
(2.4.4節参照).
たとえば, 制御文字の文字番号が2.4.4節で設定してある
値のとき,
(Xi)2と描くためには
'(X_i")|2"'と指定すればよい (いちばん最後の上付および下付添え字のモードの終わりをしめす制御文字は 省略できない). 制御文字の指定方法が妥当かどうかは, 文字の長さと高さを求める下位ルーチンSZQTXWがチェックする. したがって, 指定方法が妥当でないときエラーメッセージは SZQTXWから出力される.
文字列の有効な長さはMATH1 (下位基本数学処理ライブラリ)の中の
関数LENC (CHRLIB参照)を用いて決定される.
したがって, 与えた文字列の後方にあるNULL文字あるいは空白文字は
無視される.
文字は基本的に線分の集まりとして表現されるので
クリッピング(1.7節参照)の対象となる.