SWPACK は GRPH1 のライブラリの中の機械依存ルーチンをまとめたもので,
最下位に位置するものである.
SWPACK では, 上位インターフェイスの規格のみ定められており,
実際の動作や内部の構造は各種のデバイスによって異なる.
SWPACK の機能には「基本機能」と「拡張機能」があり, 基本機能はすべてのデバイスにおいて実現される (と仮定している) が, 拡張機能はデバイスによって実現できないものもある.
上位ルーチンは拡張機能が使えない場合があることを想定して,
コーディングされなければならない.
これらの機能が使えるかどうかは,
SWPACK の問い合わせルーチンを通して取得できる.
GRPH1 のレベルでは,
線の太さと色はデバイスの能力によって切替えられる.
また, ハードフィルのできないデバイスでは,
ソフトフィルによる網かけに自動的に変更する.
イメージ表示機能とポインティング機能に関しては代替処置がないので,
これらの機能を使う時には注意が必要である.
なお, SWPACK では機種依存内部変数を SWpGET/SWpSET
(整数・実数・論理型) および SWCGET/SWCSET (文字型)によって
参照/変更することができる.
ただし, SWpGET/SWpSETおよび SWCGET/SWCSET の
管理する内部変数は,
デバイスのオープン時にすべて読み込まれて,
その後は参照されないので,
SWPSET および SWCSET は SGOPN の前に
呼ばなければならない.
7.8節には, 電脳ライブラリが標準的に提供する図形出力装
置(Xサーバー, ポストスクリプト, テクトロ端末)に対する内部変数に
関する説明がある.
どのような内部変数が定義されているかはシステムに依存する.