3.3.4 ODRKDV

1.
機能
各ステッパルーチンにより, 要求精度を満たすように積分を行う.

2.
呼び出し方法
CALL ODRKDV(N,STEPER,FCN,T,TINT,DT,X,WORK)

3.
パラメーターの説明
N (I) 被積分変数(方程式)の数. (i)
STEPER 手続き名 使用するスッテパルーチン名.
FCN 手続き名 DXを計算するサブルーチン名 (i)
T (R) 積分を始める独立変数tの値. RETURN 時には最後のステップt (TEND) が出力される. (i/o)
TEND (R) 積分を終了するtの値. (i)
DT (I) ステップ幅の初期値. (i/o)
X R(N) 被積分変数の t=T における値を入力し, t=TEND における値を出力する. (i/o)
WORK R(N,M) 作業変数. M=7 ( ODRK4), M=5 (その他).

4.
備考
(a)
精度は ODpGET/ODpSET の 管理する内部変数 'EPSILON'によって指定できる. 最初の呼び出し時に, 引数 DT に適当な値を代入しておくと 要求精度を満たすように DT が設定されて返って来るので, これを, そのまま次回の呼び出し時に指定すればよい.
(b)
ODRKDVODpGET/ODpSET の管理する内部変数 'MAXSTEP' で指定された 回数だけ積分しても TEND に到達しないときは, エラーメッセージを出力して, 実行を中止する. 'MAXSTEP'ODISET で変更可能である.
(c)
使用するステッパルーチンは, 特に支障がない限り, ODRKGR (Runge-Kutta-Gill 再計算) を推奨する.
(d)
FCN は サブルーチンの形でユーザーが用意する. その形式は以下のとおり.
SUBROUTINE FCN(N,T,X,DX)