VIALIB : 1つの整数型配列への作用素

概要

1つの整数型変数に対して1つの整数値がきまるような関数を, 1つの整数型配列の各要素に対して作用させ, 結果を整数型配列として得るようなサブルーチンパッケージ. 以下では総称名を示す. たとえばVIFNAに対しては,ほかにVIFNA0, VIFNA1 という名前のサブルーチンも存在する. VIFNA0は欠損値処理をおこなわない; VIFNA1は欠損値処理をおこなう. VIFNAは内部変数'LMISS'.TRUE.なら欠損値処理をおこなう; .FALSE.なら欠損値処理をおこなわない(初期値は.FALSE.). また欠損値処理をおこなうときの欠損値は, 内部変数'IMISS'が決める(初期値は999). (詳しくは[here]節参照)

サブルーチンのリスト

                                                                  
  VIFNA(IX,IY,N,JX,JY,IFNA)   IXにIFNAを作用させてIYに代入する.  
                                                                  
  VIINC(IX,IY,N,JX,JY,II)     IXにIIを加えてIYに代入する.        
                                                                  
  VIFCT(IX,IY,N,JX,JY,II)     IXにIIを掛けてIYに代入する.        
                                                                  
  VICON(IX,IY,N,JX,JY,II)     IIをIYに代入する.                  
                                                                  
  VISET(IX,IY,N,JX,JY)        IXをIYに代入する.                  
                                                                  

これらの簡易版として次のようなサブルーチンがある.

                                         
  IADD(IX,N,JX,II)   IXにIIを加える.    
                                         
  IMLT(IX,N,JX,II)   IXにIIを掛ける.    
                                         
  ISET(IX,N,JX,II)   IXにIIを代入する.  
                                         

サブルーチンの説明

VIFNA

  1. 機能
    整数型配列IXに整数型関数IFNAを作用させて 整数型配列IYに代入する.
  2. 呼び出し方法
    CALL VIFNA(IX,IY,N,JX,JY,IFNA)
  3. パラメーターの説明
                                                                      
      IX,      (I(*))   処理する整数型配列.                          
      IY                                                              
                                                                      
      N        (I)      処理する配列要素の個数.                      
                                                                      
      JX,      (I)      配列IX,                                       
      JY                IYにおいて,処理する配列要素の間隔.          
                                                                      
      IFNA     関数名   引数が1個である整数型関数名.                 
                                                                      
    
  4. 備考
    1. 関数名は,それが外部関数ならEXTERNAL文で, 組込み関数ならINTRINSIC文で宣言しておかなければならない.

VIINC/VIFCT

  1. 機能
    整数型配列IXに整数値IIを加えて/掛けて 整数型配列IYに代入する.
  2. 呼び出し方法
    CALL VIINC(IX,IY,N,JX,JY,II)
    CALL VIFCT(IX,IY,N,JX,JY,II)
  3. パラメーターの説明
                                                                      
      IX,      (I(*))   処理する整数型配列.                          
      IY                                                              
                                                                      
      N        (I)      処理する配列要素の個数.                      
                                                                      
      JX,      (I)      配列IX,                                       
      JY                IYにおいて,処理する配列要素の間隔.          
                                                                      
      II       (I)      加える/掛ける整数値.                         
                                                                      
    
  4. 備考
    1. なし.

VICON

  1. 機能
    整数値IIを整数型配列IYに代入する.
  2. 呼び出し方法
    CALL VICON(IX,IY,N,JX,JY,II)
  3. パラメーターの説明
                                                                      
      IX,      (I(*))   処理する整数型配列.                          
      IY                                                              
                                                                      
      N        (I)      処理する配列要素の個数.                      
                                                                      
      JX,      (I)      配列IX,                                       
      JY                IYにおいて,処理する配列要素の間隔.          
                                                                      
      II       (I)      代入する整数値.                              
                                                                      
    
  4. 備考
    1. IXは欠損値処理をおこなうかどうかの判断に用いる. つまり欠損値処理をおこなうような設定のとき, IXの配列要素が欠損値なら, 代入する整数値は欠損値となる.

VISET

  1. 機能
    整数型配列IXを整数型配列IYに代入する.
  2. 呼び出し方法
    CALL VISET(IX,IY,N,JX,JY)
  3. パラメーターの説明
                                                                      
      IX,      (I(*))   処理する整数型配列.                          
      IY                                                              
                                                                      
      N        (I)      処理する配列要素の個数.                      
                                                                      
      JX,      (I)      配列IX,                                       
      JY                IYにおいて,処理する配列要素の間隔.          
                                                                      
    
  4. 備考
    1. なし.

IADD/IMLT

  1. 機能
    VIINC/VIFCTの簡易版サブルーチン.
  2. 呼び出し方法
    CALL IADD(IX,N,JX,II)
    CALL IMLT(IX,N,JX,II)
  3. パラメーターの説明
                                                                      
      IX,      (I(*))   処理する整数型配列.                          
      IY                                                              
                                                                      
      N        (I)      処理する配列要素の個数.                      
                                                                      
      JX,      (I)      配列IX,                                       
      JY                IYにおいて,処理する配列要素の間隔.          
                                                                      
      II       (I)      加える/掛ける整数値.                         
                                                                      
    
  4. 備考
    1. なし.

ISET

  1. 機能
    VICONの簡易版サブルーチン.
  2. 呼び出し方法
    CALL ISET(IX,N,JX,II)
  3. パラメーターの説明
                                                                      
      IX,      (I(*))   処理する整数型配列.                          
      IY                                                              
                                                                      
      N        (I)      処理する配列要素の個数.                      
                                                                      
      JX,      (I)      配列IX,                                       
      JY                IYにおいて,処理する配列要素の間隔.          
                                                                      
      II       (I)      代入する整数値.                              
                                                                      
    
  4. 備考
    1. なし.


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Latex Source


地球流体電脳倶楽部 : 95/6/9 (Version 5.0)

NUMAGUTI Atusi <a1n@gfdl.gov>
Last Modified: Thu Aug 31 13:01:50 EDT 1995