今度は, 2次元のベクトル場を手早く矢印で描きたいというときの例題です. 次のプログラムsample04.f90は簡単な変形場を描くものですが, サブルーチンDclDrawVectorsを呼ぶだけで十分です.
前ページの等高線図の場合と同様に, おまかせの座 標軸を描画したあとでDclDrawVectorsルーチンを呼んでベクトル場 を描いています.
この例でも, 等間隔の格子点を設定して, それぞれの格子点でのベクトルを矢 印で表現します. おまかせ描画のとき には, ベクトルの長さが格子点間隔を越 えないようにスケーリングファクターが決定され, それを乗じてベクトルが描 かれます. この場合, x
成分とy 成分のスケーリングファクターは同じに なっていて, 図の下部マージンにはその値が 表示されています.
program sample04 use dcl integer,parameter :: nx=20, ny=20 real,parameter :: xmin=-1., xmax=1., ymin=-1., ymax=1. real,dimension(0:nx,0:ny) :: u,v !-- 変形場 ---- do j=0,ny do i=0,nx x = xmin + (xmax-xmin)*i/nx y = ymin + (ymax-ymin)*j/ny u(i,j) = 0.8 * x ! u = a*x v(i,j) = -1. * y ! y = -b*y end do end do !-- グラフ ---- call DclOpenGraphics() call DclNewFrame call DclSetWindow( xmin, xmax, ymin, ymax ) call DclSetViewPort( 0.2, 0.8, 0.2, 0.8 ) call DclSetTransFunction call DclDrawScaledAxis call DclDrawVectors( u, v ) call DclCloseGraphics end program |
DclDrawVectors (UGVECT) |
2次元ベクトル場を描く. |
* 括弧の中は、対応するf77インターフェイス名.