放射MTGメモ(2014/08/11)
参加者
- 倉本圭, 石渡正樹, 大西将徳
k-分布放射計算プログラムの開発(大西)
- k-分布による放射計算プログラムの開発
- US standard atmosphere の 5 profiles を同時に再現する吸収係数の計算
- それぞれの profile で, 加熱率の line-by-line 計算とのずれを計算し, その 5 profiles 平均が最も小さくなるように吸収係数を決める.
- 温度圧力依存性なし. サブバンドなし.
- それぞれの profile で吸収係数を決めた場合との比較
- 5 profiles 同時に吸収係数を決めた場合と, それぞれの profile ごとに吸収係数を決めた場合とで, 加熱率の鉛直分布は比較的よく似ている.
- Flux の比較
- line-by-line 計算と比較して, net flux はどの profile でも大気上端で 20 [W m-2] 程度小さい.
- 圧力依存性がない吸収係数なので, 上空まで吸収が強い大気になっているためだと考えられる.
- line-by-line 計算と比較して, downward flux は比較的よくあっている.
- 暴走温室状態の議論をする場合には, 大気上端からの net flux が良く合っている必要がある.
- 加熱率と同時に, OLR もよく合わせるようにアルゴリズムを工夫できないか.
- line-by-line 計算と比較して, net flux はどの profile でも大気上端で 20 [W m-2] 程度小さい.
- 吸収係数のばらつきと flux への寄与
- 5 profiles で, 吸収係数がほぼ同じバンドと, ばらつくバンドがある.
- O3 は, どのバンドもばらつきが大きいが, band 08 以外は, 放射への寄与は小さい
- O3 band 08 の吸収係数は, ばらつき小さい
- CO2 band 06, 08 は放射への寄与は小さい.
- それぞれの profile で, 加熱率の line-by-line 計算とのずれを計算し, その 5 profiles 平均が最も小さくなるように吸収係数を決める.
- GJ1214 b のスペクトルと雲について.
- Kreidberg et al., 2014 では, 1 - 1.7 micron のスペクトル形状から雲で覆われていることが結論されているが, 妥当性の検討ができないか.
- TO DO
- 吸収係数の温度圧力依存性を, Chou et al., 2001 のように導入してみる.
- 石渡さんの同期回転惑星プロファイルで, 吸収係数を計算してみる.
- サブバンドを切った場合のテスト.
- US standard atmosphere の 5 profiles を同時に再現する吸収係数の計算
- mtg 資料
次回の日程
- 8/18 (月) 9:00-