放射MTGメモ(2015/06/29)
参加者
- 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 大西将徳
系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)
- 地表面温度が320K の場合に, 放射平衡計算を続けると成層圏の温度が下がり続けてしまうことについての相談
- これまで収束にいたっていると思っていたが, time step を大きくしてさらに時間発展させるとさらに温度が下がっていく
- 地表面温度が 280K の場合などは, 下がり続けずに収束しているようである.
- 温度が下がり続けることが, 物理的に意味のあることなのか, プログラム的な問題なのかを明らかにする必要ある.
- 吸収係数のパラメタセットは, どの地表面温度の場合も同じにして計算すること
- 初期値を同じにして比較する(地表面から等温プロファイルなど)
- 極端に温度を下げたところからスタートして温度が下がるのか, それとも温度が上がるのか確認
- 加熱率分布に見られる階段状の分布も確認
- 光学厚さやフラックスのスペクトルなども確認してみる
- 成層圏の放射バランスの検討
- 低温成層圏(地表面温度280K), 高温成層圏(地表面温度360K) について, 太陽放射の吸収, 惑星放射の吸収, 大気層の射出エネルギーを比較した.
- どちらの場合も, 惑星放射と大気の射出がだいたいバランスして温度が決まっている.
- 今回の見積もりは, 光学的厚さが小さいとき(1e-6 程度が目安)に成り立つ見積もり. 光学的に大きい場合には, 射出項など直接検討する必要ある.
- mtg 資料
木星大気の放射計算(高橋康)
- 放射計算
- 各気体, 雲の冷却率の寄与を確認できるようプログラムを改変
- 放射冷却率分布
- 雲を入れると上層で冷却, 下層で加熱に効く
- 特に H2, He の寄与が顕著に変化する: なぜか?
- 論文の中でどのようなポイントで議論するか
- 対流活動の駆動源として重要な放射冷却率のスタンダードなものを示す
- 冷却率分布の決まり方が主題
次回の日程
- 7/6(月) 9:00-